【ユニコーンS】今年は青竜Sの結果と人気馬のローテから荒れる可能性あり!/nige

2021年06月18日(金) 18:00

昨年このレースを制したカフェファラオは後にフェブラリーSを制覇した(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 中央競馬の数少ない3歳ダート重賞のユニコーンS。去年の勝ち馬カフェファラオが今年にフェブラリーSを勝ったことで、6年連続勝ち馬がその後にGI・JpnIの勝ち馬になっている大注目のレース。過去5年は、上位3番人気以内の勝利(1番人気2頭、2番人気2頭、3番人気1頭)、かつ3着以内に3番人気以内の2頭が必ず入っている人気馬が強い傾向。オープン特別・地方交流重賞の実績馬が抽選の心配なく目標にできることが、上位人気馬の安定した成績につながっています。

 ただ、そんな人気馬が強い傾向のレースですが、今年は青竜Sの結果と人気馬のローテから荒れる可能性を感じます。今年の青竜Sは、1〜3着馬が全て1400mからの距離延長ローテ。また、1着馬は勝っているのが1200mのみで、2,3着馬も1400mでしか勝っていない馬。展開と雨の影響からかなりスピード能力が問われたレースとなりました。これはレアケースと言える結果で、そのままユニコーンSにつながる可能性は低いと考えています。

 また、上位人気馬(netkeiba想定人気より)は、端午S勝ち馬で距離延長ローテのルーチェドーロ、スタートの接触で気性面の不安を見せたラペルーズ、スピード色が強かったゲンパチフォルツァ、海外帰りで国内ダート初出走のピンクカメハメハ、昇竜S勝ち馬で1400mで逃げて連勝中のカレンロマチェンコ。各馬に不安があり、例年1,2頭出走してくる誰でも分かる強い馬はいません。

 この2点から、今年は人気薄を積極的に買いたくなります。そんな中で面白いと感じる人気薄の馬は、ティアップリオンとケイアイロベージ。

 ティアップリオンは、好メンバーが揃った黒竹賞(中山1800m)勝ち馬。青竜Sは4着に負けましたが、上記のように青竜Sはスピード能力が問われたレース。1800mを先行して持続力を活かして好走していた馬には不向き。それをこれまでと違う差す競馬をして最速上がりの0.5秒差。例年のユニコーンSの流れなら持続力がより活きることはプラスになります。レアケースでの凡走で人気落ちは魅力です。

 ケイアイロベージは、ペースの流れた阪神1800mで持続力を活かして長く脚を使って3馬身差完勝。1600mは忙しそうでいかにも1800m向きに見えますが、こういうタイプが差して馬券圏内まで持ってこれるのがユニコーンS。半兄クインズサターンのイメージとも被ります。

 去年は11番人気3着のケンシンコウを5番手評価で3連単を的中できました。ケンシンコウに重なる馬も出走してくるので、例年と違って少し手広く穴を狙いたいレースになっています。全馬評価を記載するウマい馬券の最終結論に注目してください。

■プロフィール
nige(にげ)
 SEの仕事を辞して、2014年より「ダート馬券師兼馬券ヘルパー」として活動中。地方競馬を含めてダート競馬全般を得意としており、的確な分析には定評がある。過去の実績から、コース形態・馬場・展開・力関係など総合的に判断して、レース条件に合う適正な馬を選択するシンプルなスタイル。元サラリーマンなだけに、無理な穴狙いはせず、現実的に買えるように点数が少なることを意識して買い目を提供。ブログ「スマートボーイのように逃げたい…」随時更新中。

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