2021年07月10日(土) 12:00
今週11日は七夕賞。それにちなんで、『週刊競馬ブック』7月5日発行号の「サマー重賞メモリーズ」に、1997年、マイネルブリッジが勝った時の話を書きました。
そして、その最後でこんなことをご紹介したのです。
「七夕賞がこのまま順調に回を重ねていくと、20年後の2041年に77回目を迎える。その年の7月7日は日曜日。(七夕賞の)開催日は決まったようなものだ!」
記事を書いているうちに、ひょっとしたらと思って調べてみたら、予感が当たっちゃいました。77回目の七夕賞なら、7月7日にやるしかないでしょう?
でも、そうなると1つ問題が発生します。20年後も今と同じ“競馬カレンダー”だった場合、七夕賞が行われる夏の福島第2週の日曜日は7月14日になってしまうのです。
このところ、中央競馬は6月最終週まで東京と阪神で開催し、夏の福島は7月第1週から第3週まで行うのが通例になりました。
ということは、その開幕週に七夕賞を実施しない限り、7月7日にそれが行われることはないわけです。
かつてこのレースは夏の福島の掉尾を飾るレースとして定着していました。それが日程の都合で7月第2週に行われるようになったため、7月7日の七夕と重なることがなくなっただけでなく、開催を締めくくる名物レースとして実施されることもなくなりました。なんとも中途半端な“立ち位置”になっちゃったなぁ、と思うんですけど…。
「そんなこと、どうでもいいじゃないか」という方もいらっしゃるでしょうが、私としてはもったいないような気がしてなりません。
いっそのこと、七夕賞を夏の福島の開幕週に開催してはいかがでしょう?そうすると、何年か1回には7月7日と重なるはずです。
さらに、次週に行われる函館記念(と中京記念)との間に1週挟まることになり、七夕賞から函館記念への転戦も、いくらかしやすくなると思うのです。
鳴尾記念から中3週、エプソムCから中2週で七夕賞、それから中1週で函館記念(と中京記念)なら、悪くないスケジュールですよね?
七夕賞に宝塚記念から中1週で出走してくる馬は少ない(今年は1頭もいません)でしょうから、その開催を1週早めてもメンバー構成が大きく変わることはなさそうです。
20年後の第77回七夕賞を7月7日に開催できるようにする“プロジェクト”。ご賛同いただければ幸いです。
ところで、七夕賞で必ず7-7の枠連を買っている方はいらっしゃいますか?
実は、重賞になってからのこのレースで枠連が7-7になったのはたった1回だけ。1986年、13頭立てで行われた第22回七夕賞が、1着11番サクラトウコウ、2着10番ダイヤモンドラーンでそうなりました。次に7-7の枠連が出現するのはいつになるんでしょうねぇ?
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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