前回7月4日のWIN5は59万7030円の配当で決着。1〜3レース目の優勝馬3頭はいずれも単勝2番人気以内でしたが、4レース目のCBC賞(小倉11R)を単勝オッズ18.2倍(8番人気)のファストフォースが、5レース目のラジオNIKKEI賞(福島11R)を単勝オッズ7.8倍(4番人気)のヴァイスメテオールが制したことで、払戻金額が伸びました。

　前回7月4日は総組み合わせ数が19万2192通りと極端に少なかったうえ、1レース目の西部スポニチ賞(小倉10R)が7頭立ての少頭数、さらに4〜5レース目の2重賞がいずれも混戦模様という、買い目作りの方向性が明示されているかのようなレース構成。「序盤は頭数を絞り込み、終盤はやや手広く構える」という買い目で勝負したプレイヤーが多かったんじゃないでしょうか。実際の結果を見てもこの作戦が正解だったようですし、少点数で的中させた方にとっては悪くない配当だったと思います。

　明日7月11日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が49万1520通り(土曜12時現在)。4〜5レース目の2重賞はもちろん、8頭立ての少頭数となった1レース目のフィリピンT(小倉10R)も重要なポイントと言えそうです。

【2021年07月11日発売分の1点予想】

小倉10R 3.ジュンブルースカイ
福島10R 6.ファイアランス
函館11R 1.ルビーカサブランカ
小倉11R 10.サンライズホープ
福島11R 16.ヴァンケドミンゴ

【1レース目 フィリピンT(小倉10R)】

　今年の3回小倉芝1800m以上、かつ3歳以上のレース(7月10日終了時点)は、内寄りの枠に入った馬が優勢。「馬番が6〜18番の馬」は[0-1-0-14]と勝ち切れていません。アドマイヤメティス・スパークルらは過信禁物と見るべきでしょう。

　ダディーズメジャー・ハーランズハーツ・ハローユニコーンあたりも侮れませんが、注目はやはりジュンブルースカイ。このメンバー構成なら実績上位ですし、少頭数もプラスに働くと思います。

【2レース目 天の川S(福島10R)】

　ほぼ同じ条件で施行されてきた2014〜2020年の安達太良Sは、馬格のない馬が不振。「前走の馬体重が490kg未満だった馬」は[1-2-2-42]と安定感を欠いていました。エブリワンブラック・ミステリオーソらは過信禁物です。

　狙ってみたいのはホッコーアカツキ・ファイアランス・コウソクスピード・キタノオクトパスあたり。休養明け2戦目のファイアランスは最優先で押さえるべきでしょう。

【3レース目 五稜郭S(函館11R)】

　高齢馬は評価を下げた方が良さそう。「馬齢が6歳以上の馬」は2018年以降[0-0-0-18]と上位に食い込めていません。今年は施行コースが函館芝1800mに替わったものの、施行時期はほぼ同じなので、同様の傾向が続くと思います。

　チャンスがありそうなのはルビーカサブランカ・アールクインダム・ルナシオン・シンボ・サクラトゥジュール・モンブランテソーロあたり。最内枠を引いたルビーカサブランカは特に楽しみです。

【4レース目 プロキオンS(小倉11R)】

　近走成績を素直に評価したいレース。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上だった馬」は2016年以降[1-2-2-42]とやや苦戦しています。なお、3着以内となった5頭のうち4頭は、前走の条件が重賞、かつ前走の距離が今回と異なる距離でした。

　今年はアヴァンティスト・ワイドファラオ・ウェスタールンド・サンライズホープ・ダノンスプレンダー・メイショウウズマサあたりが中心。前走が好内容だったサンライズホープは有力と見て良いんじゃないでしょうか。

【5レース目 七夕賞(福島11R)】

　福島のレースを得意としている馬や、2000mのレースを主戦場としてきた実績馬に注目したい一戦。「“福島、かつ出走頭数が13頭以上のレース”において2着以内となった経験がない、かつ“JRA、かつ2000m、かつ出走頭数が15頭以上、かつオープンクラスのレース”において5着以内となった経験がない馬」は2017年以降[0-0-0-17]です。ワーケアなど、この条件に引っ掛かっている馬は強調できません。

　また「枠番が1〜4枠の馬」は2017年以降[2-0-0-22]、「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2017年以降[0-1-0-11]。ショウナンバルディらも評価を下げるべきだと思います。

　これらの傾向から強調できるのはクレッシェンドラヴ・クラージュゲリエ・プレシャスブルー・ヴァンケドミンゴあたり。コース適性の高いクレッシェンドラヴやヴァンケドミンゴを素直に中心視すべきでしょう。