2021年08月06日(金) 18:00
今年はソリストサンダーのトップクラスのスピードに注目だ(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和
今年は東京オリンピックの影響で、例年の札幌競馬場ではなく函館競馬場で行われます。一周距離と直線の長さは、ほぼ同じ。違うのは、コーナーの緩さ、高低差、馬場の重さ。この違いで求められる適性に変化が出てきます。
函館競馬場:一周距離1,475.8m、直線距離260.3m、高低差3.5m 札幌競馬場:一周距離1,487m、直線距離264.3m、高低差0.9m
札幌は、直線部分が少ないコーナーが緩いコース。コーナーでスピードをそこまで落とす必要がなく、器用さもあまり問われないので、他場の1周コース1700mよりトップスピードの速さが生きます(つまり、東京1600mなど広いコースの実績をそのまま信頼しやすい)。一方で、函館は3、4コーナーをスパイラルカーブにすることで走りやすくしていますが、札幌と比べるときついコーナー。
それに加えて、1コーナーから2コーナー途中までが緩い下り、向正面から3コーナーまで緩やかに上るコース形態。それに加えて、札幌より馬場が重いので時計がかかる(馬場の重さは、雨で変わるので天気に注意)。小回りなのでコーナーで立ち回れる器用さ、また勝負所の上りと馬場の重さが加わるので持続力の重要度が上がります。レース条件通りに、小回り1700m実績が信頼できるレース条件です。
出走予定馬を見て函館1700mになることで注目したい馬は、ソリストサンダー。(最内有利の馬場ではあったが)トップクラスに入るとトップスピードの速さの差を感じたフェブラリーS。函館・札幌・福島・小倉で結果を出してきたように、トップスピードの重要性が下がって持続力が生きる1周コースの1700mは理想的。
あと、絞れてきたらの条件付きでウェスタールンドも注目。前走の小倉1700mでのプロキオンSは、超高速馬場に加えて先行勢が牽制して1-2コーナーでペースが落ちて完全に前残り(他にも凡走理由あり)。函館で好時計勝ちがあり、後方からの脚質ですがコーナーで進出できる器用さがあります。
年によっては、チャンピオンズCまでつながるレースになるエルムSですが、函館開催なら広いコースの実績より小回り1700m実績を重視(札幌以外なら尚良し)。あと、芝重賞より「格」が問われるダート重賞というのも忘れずに。ウマい馬券では、展開や今後の予想にもつながる各馬の適性など全馬の評価を記載しています。買い方も含めて最終結論に注目して下さい。
■プロフィール nige(にげ) SEの仕事を辞して、2014年より「ダート馬券師兼馬券ヘルパー」として活動中。地方競馬を含めてダート競馬全般を得意としており、的確な分析には定評がある。過去の実績から、コース形態・馬場・展開・力関係など総合的に判断して、レース条件に合う適正な馬を選択するシンプルなスタイル。元サラリーマンなだけに、無理な穴狙いはせず、現実的に買えるように点数が少なることを意識して買い目を提供。ブログ「スマートボーイのように逃げたい…」随時更新中。
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