【キーンランドC予想】馬場適性と斤量が鍵になりそう/古澤秀和

2021年08月27日(金) 18:00

斤量の軽いレイハリアは連勝継続なるか(c)netkeiba.com

 今週は札幌競馬場で行われるキーンランドCについて、馬体面を中心に考察していきたいと思います。

 週末の札幌競馬場は週中から晴れ模様でパンパンの良馬場で競馬が行われそうです。芝は今週からCコースを使用しますので、先週までと多少傾向が変わりそうですが、多少内有利くらいで考えておきたいと思います。馬場の重さについては標準くらいで、重くも軽くもない印象。華奢過ぎると駄目ですが、洋芝で有利になるような筋肉量だけで勝負するタイプも微妙です。きっちりと仕上がった標準的な肉付きや骨格の馬が良いと思います。

エイティーンガール

 前走時は休み明けでプラス8キロの馬体重でしたが太め感はなくスッキリ仕上がっていました。ただ、トモの張りはイマイチでした。今回は一叩きされて前走時よりも張りが出てきましたし、良くなっていることは確かでしょう。手先が軽く、しなやかな筋肉の質。馬場適性は高いでしょう。勝った昨年のデキには及ばないと思いますが、前走のようなことはないと思います。

カツジ

 ディープインパクト産駒ですが、母系(母父ホワイトマズル)の影響でコロンとしてやや骨太の馬体。ツナギは深く、筋肉量も豊富です。洋芝にはぴったりと言えるでしょう。前走時でも馬体は良かったのですが、今回は皮膚を薄く見せ、あばらも薄っすら浮いていて、筋肉の締まりも良く更に良い状態と言えるでしょう。今の馬場にもちょうどマッチしていて、ここは好走必至と言っても良いと思います。

ダイアトニック

 昨年は大敗していますが、外伸びで悪い馬場や枠も影響したので度外視して良いでしょう。今回は休み明けになりますが、きっちり仕上がっていて皮膚も薄く見せています。筋肉の張りも良く、いきなり動ける態勢にあります。ガッチリした馬体ですが素軽さがあって馬場もちょうど合いそうです。

ミッキーブリランテ

 前走の函館SS時は立派過ぎる馬体で、体型を差し引いても少し太かったと思います。ただ、筋肉の張りなどは良かったです。今回は写真を見るとグンとすっきりして走りやすい体付きになっています。いぜんとしてトモの張りは良いですし、無駄な脂肪が取れて動きやすい体付き。馬場も合っていて筋肉の強度も増しているので、前走よりも高いパフォーマンスが見られそうです。

メイケイエール

 写真であまり見栄えがするタイプではありませんが、休み明けも仕上がっています。成長という点ではもう少しトモなどに筋肉が付いてほしいところですが、牝馬のスピードタイプなのでこのくらいで良いかもしれません。軽い造りの馬で、洋芝の札幌がどうかというところですが、得意ではないと思います。

レイハリア

 胸前が素軽く、無駄のない体付き。前のツナギが極端に立って見えますが、骨は細く球節に緩さを感じさせるので問題ないでしょう。トモは充実していて良い肉付きですし、飛節に力強さもあります。ここは斤量が軽いですし、連勝も可能でしょう。

【現状のまとめ】
 現時点では馬場をこなせて斤量も軽いレイハリアを中心に考えています。馬体的にはカツジを買いたいところですが58キロなので、56キロで走れて好走条件も揃っているミッキーブリランテ辺りに注目したいと思います。結論はウマい馬券の直前情報で。発走時間の20分前頃にアップします。

■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
 2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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