【BSN賞予想】前走内容は悪くなくハンデに恵まれたあの馬に期待

2021年08月27日(金) 18:00

スタミナ型に近い牝系からも条件は合っている

 昨年のGIII「レパードS」を、56キロで新潟ダート1800mのレコード1分49秒2で制し、前回のオープン「ジュライS(L)」を57キロで5馬身差の独走だったのは4歳馬ケンシンコウ(父パイロ)。しかし、それ以外のオープンで凡走しているため、トップハンデとはいえ据え置きの57キロにとどまった。

 ケンシンコウ自身もハンデは有利だが、トップが57キロ止まりになると、2番目以下も恵まれた負担重量となった。

 4歳サンダーブリッツ(父キンシャサノキセキ)は、3歳夏のユニコーンSでケンシンコウと1度対戦。ともに伏兵評価で、ケンシンコウが1分36秒0の3着。サンダーブリッツは1分36秒2で4着だった。同じ56キロ。

 その後の過程は異なるが、サンダーブリッツは格上がりの前回、アハルテケSダート1600mをオメガレインボー(マリーンS→エルムSを連続小差2着)から0秒3差に押し上げている。内枠でもまれ、直線も最内に入らざるをえない苦しいレースだった。着順は6着とはいえ内容は悪くない。

 上がり馬らしくこの中間も入念に乗って、上がり37秒9-11秒7(美浦W)でまとめた動きは文句なしに良かった。決してレベルの低くなかったアハルテケSを着順以上の善戦で、今回は57→55キロ。ハンデ有利と考えたい。

 良績は左回りダート【4-3-0-4】に集中し、左回りのダートでは2走前に中京1800mの大接戦を、後方から馬群を割って突っ込んで勝っている。

 キンシャサノキセキ産駒は短距離型とは限らず、母の父に同じキングマンボを持つ4歳ガロアクリークはスプリングSを制し3冠を「3、6、9」着している。サンダーブリッツの牝系はスタミナ型に近い。

 サンダーブリッツから、軽ハンデで突っ込んできそうなダイアナブライト、ハンデ頭のケンシンコウ本線に、デアフルーグ、ベルダーイメル、ブルベアイリーデ、ホウオウスクラムを買いたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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