【新潟記念予想】荒れるハンデ重賞、季節的な穴馬に注目/三宅誠

2021年09月03日(金) 18:00

前走逃げ切り勝ちしたラインベック(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 過去10年で3連単10万超の高配当が6度出ており、今年も激走馬の台頭に注目が集まります。ここでは過去10年の気候成績と脚質分析を中心に、激走注目馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【2・2・0・6】
・2番人気馬【3・0・0・7】
・3番人気馬【0・1・2・7】
・4番人気馬【0・0・0・10】
・5番人気馬【1・1・1・7】
・6番人気馬【2・2・0・6】
・7番人気〜【2・4・7・90】

 1番人気の連対率は40%。近2年はどちらも10着と凡走が続いている。

 激走馬は過去10年で17頭。12、13、15年は激走馬3頭での決着になっている。

○注目ポイント
1.激走馬17頭中10頭が暖〜暑で2勝以上。
11年 9人気2着 サンライズベガ 3勝
12年 7人気1着 トランスワープ 3勝
   9人気2着 タッチミーノット 2勝
   8人気3着 アスカクリチャン 5勝
13年 7人気3着 ファタモルガーナ 2勝
15年 9人気2着 マイネルミラノ 2勝
16年 9人気3着 ロンギングダンサー 3勝
17年 12人気3着 カフジプリンス 2勝
18年 6人気2着 メートルダール 2勝
   13人気3着 ショウナンバッハ 2勝

2.激走馬17頭中9頭が4コーナーを1〜4番手から馬券圏内に入っている。
11年 9人気 2着 サンライズベガ 1-1
12年 9人気 2着 タッチミーノット 3-3
13年 8人気 2着 エクスペディション 1-1
   7人気 3着 ファタモルガーナ 3-3
15年 6人気 1着 パッションダンス 3-3
   9人気 2着 マイネルミラノ 2-2
17年 6人気 1着 タツゴウゲキ 2-2
   12人気 3着 カフジプリンス 3-3
19年 6人気 2着 ジナンボー 4-4

3.激走馬17頭中10頭が芝2000mで3勝以上。
11年 9人気2着 サンライズベガ 4勝
12年 7人気1着 トランスワープ 4勝
   9人気2着 タッチミーノット 3勝
13年 8人気2着 エクスペディション 3勝
15年 6人気1着 パッションダンス 4勝
   9人気2着 マイネルミラノ 3勝
16年 9人気3着 ロンギングダンサー 3勝
17年 6人気1着 タツゴウゲキ 4勝
18年 6人気2着 メートルダール 4勝
   13人気3着 ショウナンバッハ 3勝

○激走注目馬
・ラインベック
寒[0・0・0・3]に対し、芝の暑[3・0・0・0]と優秀。
前走江の島S(暑)は逃げて快勝。

・ヤシャマル
暖[3・2・0・1]と良好。その内2勝が先行。
芝2000mで連勝実績あり。

・パルティアーモ
暖〜暑で3勝を含む4連対。
新潟芝2000mは2戦2勝。

■プロフィール
三宅誠(みやけまこと)
 季節馬の激走を体系だって明らかにした気象予報士。レース気温のデータベースを構築、データ分析によって穴馬を導き出すまったく新しい競馬理論。独自のデータを持つ強みを生かして、『競馬王』「激走判定リスト」で推奨馬の年間回収率100%超(14年度)を達成した。『競馬王』で連載中、公式ホームページは「競馬天気」。

独自データベースは馬場レベルを7分類、気候レベルを5分類。馬場:良(水少/水多)、稍重(水少/水多)、重(水少/水多)、不良。気候:寒、涼、暖、暑、酷暑。

「スポーツ気象」の分野でパイオニア的な存在、スポーツ中継で新しいコンテンツを生み出し、テレビ素材として幅広く浸透している。

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ウマい予想家

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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