2021年09月14日(火) 18:00
1人気から17着惨敗のエクランドール。2勝した2戦は強敵不在にくわえペースも緩く、中山も未経験だった(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、秋華賞トライアルの紫苑Sを取りあげます。オークス組が連対するも、僅差の3〜5着には2ケタ人気馬が並んだ一筋縄ではいかない一戦を、はたしてどんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
今回紹介するのは、時間を惜しまない丁寧な分析に定評のある仲真司氏です。まずは2番人気優勝のファインルージュを、「桜花賞3着、中山重賞のフェアリーS勝ちと、コース適性も問題なければ、3歳牝馬クラシックで好走してきた実績から、ここなら能力は十分足りている」と本命に推します。前走のオークスでは11着大敗でしたが、「血統的にも距離不安がありながら、スタミナを要する淀みないペースかつ馬場の悪い内を通ったもの」として、それを度外視。距離不安説に対しては、「紫苑Sの過去の傾向としてスローになりがちなので、距離も持つ」とジャッジを下しました。
一方、他の人気馬については、1番人気エクランドールを「2戦2勝と底を見せていないが、2戦とも馬場のバイアスを鑑みた勝ち時計は平凡」と厳しい評価。ここは過剰人気と見て切り捨てたのです。また、3番人気メイサウザンアワーも、「前走は展開が向いての勝ち方」で、「時計も平凡なだけにオッズほどの信頼度はない」と判断しました。
そのため、人気2頭に不安要素のあるレースと考え、馬券は◎ファインルージュから穴馬を中心にしたワイド流しを推奨します。そして4番人気2着のスルーセブンシーズとの9.2倍と、12番人気3着のミスフィガロとの25.7倍を、それぞれ2,100円ずつ厚く購入。
なお、仲真司氏は、翌日の京成杯AHを1番人気3着のグレナディアガーズから7番人気勝利のカテドラルと、12番人気2着のコントラチェックへのワイドも的中させています。
【結果発表】最終週を重賞的中連発で締めた仲氏。最終的な夏競馬予想のチャンピオンは果たして?
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高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。先週の重賞レースから予想家たちの頭脳を紐解くコラム。 関連サイト:ウマい馬券
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