【秋華賞予想】阪神でも上がり35秒台の持続戦&差しケイバか 良ならディープ産駒、渋ればロベルトもちが浮上

2021年10月10日(日) 18:00

ここ5年のレース上がり3Fは20年36.4(稍)、19年36.4(稍)、18年35.2(良)、17年37.0(重)、16年34.4(良)。勝ち馬の4角順位は5、5、12、9、8。コーナー4つの京都芝内2000で道中の動きが激しくなりがちで、持続力も問われる差しケイバになりやすい。今年は阪神での施行となるが、開催2週目の芝内2000という条件は同じで、やはり似たような質のレースになるのではないか。良馬場で行われた16年はヴィブロス、15年はミッキークイーンとともにディープ産駒が勝ち、18年はアーモンドアイの2着3着がディープ産駒。いっぽう馬場が渋った年はデアリングタクト(父エピファネイア)、クロノジェネシス(母父クロフネ)、ディアドラ(父ハービンジャー)とロベルトの血を引く馬が勝っている。(解説:望田潤)

アールドヴィーヴル

フアナの半妹でアドミラブルやエスポワールの姪で、3代母グレースアドマイヤはヴィクトリーやリンカーンの母でアリストテレスの母母。キングカメハメハ×ディープインパクトはアンドヴァラナウト、ブラヴァス、ククナなどと同じ。秋を迎えても430キロの無駄肉のない体つきで、血統どおりの重厚な中距離馬だから、急坂コースは合っているが大箱ベターか。牝馬らしい鋭敏な斬れではないからタフなレースになってほしい。馬場が渋るのは歓迎。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

アカイトリノムスメ

ジナンボー、モクレレ、ラインベックの全妹で、母アパパネは牝馬三冠とヴィクトリアマイルに勝った。本馬は牝のせいか兄たち以上に母に似ており、母譲りのトムフール走法&自在脚質にディープのしなやかな斬れが加わったイメージで、立ち回りが巧く追ってからシャープに斬れる。同世代の牝馬相手なら能力上位は疑いないし、阪神内2000でもソツのない立ち回りができるだろう。あとはこの5か月間の休養でどれぐらい成長しているか。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

アナザーリリック

ポップロック、スピードリッパー、カノンコード、ペンタトニックなどの姪で、母アンソロジーはJRA2勝(芝1200)。父リオンディーズはエピファネイアの半弟でピンクカメハメハやリプレーザなどを輩出。リオン産駒だからNHKマイルのように馬群に入ってしまうとよくないが、佐渡Sは・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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