2021年10月10日(日) 18:00
エリザベス女王杯をにらんで古牝馬の有力どころが始動するレース。19年はスカーレットカラー(父ヴィクトワールピサの母父マキャベリアン)、18年はディアドラ(母母ソニンクの父マキャベリアン)と、マキャベリアンの血を引く馬が連勝。しかも17年2着ヴィブロスは母父マキャベリアンで、20年3着サムシングジャストは父ヴィクトワールピサだから、マキャベリアンの血を引く馬が4年連続で馬券に絡んでいることになる。ちなみにマキャベリアンはフィリーサイアーとして有名な血。ただし取り上げた5頭にマキャベリアンの血を引く馬はいない。(解説:望田潤)
アンドラステ
ヴァリアメンテの半姉で、母母ヴァレラはブレーメン牝馬大賞典(独G3・芝2200m)などの勝ち馬。母父ダイナフォーマーはブライアンズタイムと7/8同血のロベルト系。母はノーザンダンサーの血を全く引かないから、ノーザンテースト4×3のオルフェーヴルとの配合は合っている。母母父にモンズンが入るので、馬群を捌くようなケイバはあまり得手ではなさそう。マイルにも対応するが血統は中距離だし、前走関屋記念から1F延長でケイバはしやすいだろう。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
シゲルピンクダイヤ
シゲルピンクルビーの半姉で、ムーンリットレイクやヒュッゲの姪で、母母ムーンライトダンスは愛インタナショナルS(愛G3・芝8F)勝ち。ダイワメジャー×ハイシャパラルはアマルフィコーストと同じだが、こちらはハイシャパラルの母父ダルシャーン譲りのフレンチな斬れが武器で、デゼルやデンコウアンジュなどと似た差し方をする。大箱ベターでスローでタメたほうが斬れるタイプだから、東京でジックリ構えれば中日新聞杯のような大駆けがあるかも。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
シャドウディーヴァ
ハウメアの半妹で、母ダイヤモンドディーバはキャッシュコールマイルS(米G2・芝8F)勝ち。母父ダンジリは仏リーディングサイアーで、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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