2021年11月27日(土) 12:00
さぁ今週はジャパンC。今回は、その名もジャパンなど、外国馬が3頭参戦しているのですが、国際競走としてよりも歴代日本ダービー馬4頭が相まみえることのほうに興味をそそられちゃいますよね。
日本馬だけでも大いに盛り上がり、歴史に残る名勝負が繰り広げられるようになったジャパンC。去年のレースがまさにそうでした。
海外の強豪と日本馬を競わせて、日本馬のレベルアップにつなげるという役割は、もう十分すぎるほど果たしたと言えます。
日本馬だけでいい、というのなら、わざわざ余計な経費をかけて外国馬を呼び込もうとしなくてもいいのに、なんて思っちゃうんですけど、そうもいかないんですかね?
だったら、ということで、とんでもないプランを考えてしまいました。これからご披露するのは、先週と同じような妄想ネタ。ハッキリ言って「何をバカなことを言ってるんだ!」という話ですから、実現する可能性はほとんどないと思っています。そんな“たわごと”ですので、そのつもりでお読みください。
簡単に言うと、ジャパンCと有馬記念を入れ替えちゃったらどうか? という改革案。まず、夏競馬が終わった後の中山競馬を2回(8週)続けて開催し、それから東京競馬を年末まで行うのです。
その上で、秋の中山2開催の最後に天皇賞・秋を実施します。中山の芝2000mだったら、枠順による有利不利を東京よりもいくらか軽減できるかもしれません。そういう効果も狙った上での移行です。
次に始まる東京開催。今はジャパンCが行われている週に、有馬記念を持ってきます。距離も2500mではなく2400mにしたほうがいいでしょう。ただし、ファン投票レースというスタイルは変えません。
そして、12月第4日曜日に東京でジャパンCを開催。欧米豪のビッグレースから少し間を空けて、海外強豪馬の参戦を促します。早くから日本に来て調整したい馬が現れれば、それはそれで国内レースの活性化につながるはず。とにもかくにも、日本のスターホースと海外勢の対決を1年の締めくくりにします。
ただ、そこで問題になるのが、12月第2日曜日に行われている香港国際競走の存在。これについては、JRAが香港ジョッキークラブに直談判して、1週早く12月第1日曜日に開催してもらうようにしましょう。
そうすれば、中2週はちょっとキツいかもしれませんが、香港から日本への転戦も期待できます。少なくとも、今のジャパンCから中1週で香港というのよりはマシですからね。
当然ながら、中山大障害は天皇賞・秋の前日に移行。ホープフルSは東京の芝2000mでもいいでしょうが、1600mの朝日杯を東京でやって、ホープフルSは阪神に持って行く手もあります。
以上、日本の秋競馬の常識をガラリと変える大改革案でした。お後がよろしいようで。
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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