2021年12月12日(日) 18:00
過去5年の朝日杯を振り返ると、後半より前半が早い前傾ラップが20年(45.2-47.1)と19年(45.4-47.6)で、前半より後半が速い後傾ラップが18年(47.7-46.2)と17年(47.2-46.1)と16年(48.3-47.1)。そして前傾ラップの年はグレナディアガーズ、タイセイビジョン、グランレイと、前走1400で勝ってきた馬がよく絡むし穴にもなる。
いっぽう後傾ラップの3年は前走1400組で馬券に絡んだのはタワーオブロンドンとモンドキャンノだけで(ともに京王杯2歳S勝ち)、前走1600〜1800のクリノガウディーやボンセルヴィーソが穴に。血統的にはデインヒルの血に注目で、過去5年の勝ち馬のうちグレナディアガーズ、サリオス、ダノンプレミアム、サトノアレスの4頭がこの血をもつ。一週前登録のなかでデインヒルをもつのはオタルエバーだけで、前走1400勝ちだから前傾ラップにもちこめばチャンスということに。(解説:望田潤)
アルナシーム
母ジュベルアリは不出走だがシャフリヤールやアルアインの全姉にあたる。母母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち馬。モーリス×ディープインパクトはルークズネストやジェラルディーナと同じ。前向きな性格で俊敏で、函館の新馬勝ちを見てのとおり機動力抜群だが、東スポ杯はまともに引っかかって4角先頭から止まってしまった。マイルで折り合えれば巻き返して不思議ないが、大箱ワンターンは乗りやすくはなさそうで…。
距離○ スピード◎ 底力○ コース○
ヴィアドロローサ
ブロードストリートの甥で、イトコのサトノウィザードとは父も同じ3/4同血の間柄。牝祖フィディラからはドバイデスティネイション、リブレティスト、アグネスワールド、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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