【日経新春杯・京成杯・愛知杯予想】少し読みにくい状態の馬場において断然有利な調教タイプとは?

2022年01月12日(水) 18:00

有馬記念4着からの続戦、気になる状態は?

 年始の慌ただしい4日の開催が終了。トレセンも2日以降続いた調教が11日の全休でリセットされる形です。ただ、今週末からは小倉も加わっての3場開催。12日は全休明けではありますが、15日のレースを使ったり、16日のレースのために15日に輸送するといった馬は12日に追い切る、ということで、まだイレギュラーな感じが続いています。

 今週末も3重賞。特に中京の2つはハンデ戦ですし、中京の芝も少し読みにくい状態になっています。ただ、昨年の傾向を重視すれば、愛知杯も日経新春杯も併用系統の調教タイプが断然有利。このあたりはウマい馬券で解説したいと思います。

【愛知杯/デゼル】

 前走エリザベス女王杯は8番人気で8着。府中牝馬Sの惨敗で人気を下げた形でしたが、やっぱり中距離がいいんだということを感じさせてくれる結果だったと思います。それゆえにこのレースの出走は納得ですが、やはり気になるのは55.5キロ。GIIを勝っているので仕方ないところですが、他との斤量差は馬券検討の大きなポイントになるかも知れません。

 状態に関しては、2ヵ月ぶりでも調教量は十分。12月中は坂路、年が明けてからCWでの追い切りの併用仕上げ。12日の最終追い切りは単走で、6F83.1秒、1F11.5秒。追われると重心を低くして鋭い動きでしたが、この馬が本来見せる切れ味はやや足りないのかなという感じ。ここの判断がちょっと難しい感じです。

調教Gメン研究所

本来の切れ味にはやや足りない印象のデゼル(1月12日撮影)

【京成杯/テンダンス】

 未勝利を勝ったばかりで挑戦した東スポ杯2歳Sは3着。この時は1週前追い切りが坂路で4F51.7秒と速い時計をマークしていて、未勝利を勝った時は最終追い切りが坂路4F51.3秒。坂路での速い時計は好走のバロメーターになるタイプだと思います。

 1週前追い切りが坂路で4F51.5秒。ということで、近2走と同じ速い時計がマークできていて、体調に関しては好走時と同じと判断できます。最終追い切りは和田竜二騎手が跨って、4F52.2秒。時計としては、しっかり負荷がかけられており、申し分ない状態。あとは中山芝2000mに対しての調教適性という感じです。

【京成杯/ヴェールランス】

 前走は阪神芝2000mでレコード勝ちの2着。この時は2ヵ月半の休み明けでしたが、最終追い切りはCWで併せ馬に遅れ。反応が鈍いと思いましたが、さすがにあの距離を追いつく方がしんどかったのかも知れません。むしろ、1週前追い切りは坂路で併せ馬に先着していましたから、それで動きが良かったと判断すべきだったかも知れません。

 今回は1週前追い切りが坂路で3歳未勝利に先着。これでいい動きだと判断してよいかも知れませんが、・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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