【愛知杯予想】日本を代表するファミリー出身となる遅咲きの馬に期待

2022年01月14日(金) 18:00

勝利へのポイントとなる「左回り」にも良績有り

 さまざまに出走条件や時期を変えてきたこのレース。1月になったのは2016年からのこと。ステップはさまざまで明快な傾向はないが、以前からそうだったように「左回り」に良績があるかどうかが、大きなポイント。

 最近10年(小倉だった2020年は別に)、左回りに好走例を持つ馬が勝ち続けている。昨年の勝ち馬マジックキャッスル(父ディープインパクト)は、連覇を狙い今年はC.ルメールを配して出走してきた。

 ハンデを考え、アンドヴァラナウト(父キングカメハメハ)から入りたい。まだ7戦のキャリア【3-3-1-0】だが、前走のGI秋華賞で3着にとどまった以外、連対パーフェクト。

 昨秋は、中京で行われたGII「ローズS」を好位から抜け出して完勝したが、当時は1勝クラスを脱したばかりで格下の2勝馬だった。

 ローズSを含め左回りの芝【2-1-0-0】。ハンデ55キロは、3着した秋華賞と同じなので不利ではない。

 母グルヴェイグ(父ディープインパクト)は、マーメイドSを含み11戦5勝。祖母エアグルーヴ(父トニービン)も、3代母ダイナカール(父ノーザンテースト)もオークス馬。

 現代の日本を代表するファミリーの活力がアンドヴァラナウトの真価であり、成長をうながすため3歳の前半に休養期間を取り、ちょっと遅咲きの形になったが、これからは重賞路線に欠かせない存在に成長してくれるだろう。

 ハンデ戦で展開は読みにくいが、強力な先行タイプは少ない。同じ中京の2000mだったローズS「61秒2-58秒8」=2分00秒0と同じような流れになる可能性がある。そのレース、好位の外から早めにスパートしたアンドヴァラナウトは、上がり最速の33秒8で抜け出している。

 差し=追い込み型に有力馬が多い。早めに動ける53キロのマリアエレーナ、54キロのシゲルピンクダイヤは相手に入れておきたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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