2022年03月13日(日) 18:00
ここ5年のスプリングSの勝ち馬で、その後2200m以上で勝った馬はいない。ステルヴィオはマイルCSに、ウインブライトは香港Cや中山記念に勝った。古馬になるとマイラー寄りに完成するようなタイプのほうが勝ちやすいレースといえるか。最近菊花賞とつながる弥生賞とは対照的だ。中山内回りだけにロベルトの血が強く、21年は母父シルヴァーホークのヴィクティファルスが勝ち、19年はエメラルファイト(父クロフネ)にファンタジスト(3代母の父ロベルト)とロベルト持ちワンツーだった。ディープインパクト産駒はここ5年は[0-0-0-6]で、人気が[1-2-1-2]だから不振というべきだろう。(解説:望田潤)
アサヒ
ハワイアンウインドの半弟で、アドマイヤミヤビ、ルフトシュトローム、アロハリリーの叔父。母母ウインドインハーヘアはディープインパクトなどを産んだ名繁殖で子孫にも活躍馬多数。父カレンブラックヒルはNHKマイルCの勝ち馬。牝系のしなやかさと重厚さも感じさせる走りで、弱点が少なくいかにも相手ナリに走れそうな中距離馬だ。共同通信杯はスタートで後手、ダイワメジャーがあそこから差すのは苦しい。中山なら好位差しで。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
アライバル
ククナの半妹でピオネロの姪。母クルミナルは桜花賞2着、オークス3着。母母クルソラは亜3歳牝馬チャンピオン。ハービンジャー×ディープインパクトはハッピーアワーやヒンドゥタイムズと同じ。リファール5×5・5とブラッシンググルーム6×4で、前者の粘着力と後者のオールラウンドさが表現された中距離馬。新潟2歳Sも京成杯もゴール前で脚は使っているが、斬れ味で勝負するよりはもう少し前で受けたほうがいいのでは。
ソリタリオ
母サブトゥエンティはJRA2勝でプロクリスの全妹。母母ライラプスはクイーンC勝ち。・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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