2022年03月13日(日) 18:00
昨年はディープボンド(父キズナ)が1着でナムラドノヴァン(父ディープブリランテ)が3着。一昨年はトーセンカンビーナ(父ディープインパクト)が2着でメイショウテンゲン(父ディープインパクト)が3着。少し前はディープ産駒とハーツクライ産駒の人気馬が強いレースだったが、ここ2年は「ディープ系とユーキャンスマイル」で1〜3着を占めている。阪神内回りで機動力も要求されるので、キングヘイロー、オーペン、マキャベリアン、フレンチデピュティなど母父マイラーが強いレースでもある。(解説:望田潤)
アイアンバローズ
ベルモントS(米G1・ダ12F)勝ちパレスマリスの半弟で、2戦2勝の2歳ジャスティンパレスの3/4兄。近親にハリウッドゴールドCのレイルトリップなどがいる。母父ロイヤルアンセムはシアトリカルの仔で芝10〜12FのG1を3勝。斬れタイプではないのでAR共和国杯のように大箱で上がりが速くなると辛いが、後駆がロベルト的で阪神内回りはピッタリだろう。オルフェーヴル産駒は長距離重賞での活躍が目立つし、ステイヤーズSぐらいはやれるのでは。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ディープボンド
ダンケシェーンの半弟で、ローレルゲレイロやリキサンマックスのイトコ。ストームバード≒ニジンスキー4×5などストームキャットの血脈構成をニアリークロスで増幅し、いかにもキズナ産駒の走る配合パターンといえる。ヘイローやトムフールのクロスで燃費よく走れるし、どこでも好走するがジリ脚で大一番で2着が多いところは母母父カコイーシーズの面影も。昨年の阪神大賞典勝ち馬で、内回り長丁場は有馬と春天でも2着だから自信をもつ。
トーセンカンビーナ
ファルコニアの全兄で、母カンビーナはアメリカンオークス(米G1・芝10F)勝ち。・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
プロフィール
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