2022年03月18日(金) 18:00
2012年から距離1400mになってここまで10回。3着以内に好走した30頭のうち、28頭の直前の出走距離は、1400mと1600m。残る2頭は2000mと、1200mだった。
スピード能力最優先のスプリンターの距離だが、1200m以下でしか勝っていない完全なスプリンター型は、まだここを勝ったことがない。ベストは1400mでも、マイルもこなした総合力があるとさらに強気になれる。
特殊な賞金別定で、収得賞金1800万円以上馬は1キロ増。牡馬は57キロ、牝馬は55キロになる。今年は牡馬トウシンマカオ、牝馬ナムラリコリスが該当する。わずか1キロ増なのであまり重視されないが、増量馬の過去の成績は【1-5-2-13】。嫌うほどのことはないが、実績馬のわりに勝率の低い点は気になる。
人気の1頭プルパレイ(父イスラボニータ)は、東京マイルの新馬戦をアライバル(日曜のスプリングS出走)の0秒4差2着のあと、夏の新潟なので過信禁物だが、1600mを1分33秒3の2歳コースレコードで勝っている。
初の1400mになった前走は、約3馬身の出遅れ。短距離での出負けは致命的。途中で追い上げる手はないので、追い込む脚があるかを試そうと、最後方でガマンした。
すると「37秒2-(12秒3)-32秒5」=1分22秒0。前後半の差が4秒7もある超変則バランスで、抜け出したトウシンマカオ(上がり33秒1)を0秒2差まで追い詰めた。
たまたま気楽に追走したからの結果は事実だが、2014年の皐月賞馬で、日本ダービー2着の父イスラボニータは、距離1400mの阪神カップに2度出走し、【1-1-0-0】。2017年には当時のレコード1分19秒5で差し切っている。
プルパレイは極端な枠を引いたが、レコード勝ちの5走前も1番枠。強気に買いたい。
相手妙身は、ショウナンハクラク、ティーガーデン。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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