落馬した息子を案ずる父「気が気じゃなかった」

2022年04月19日(火) 18:01

日曜日の福島では、騎乗馬の故障により加矢太騎手が落馬。大事には至らず、ホッと一安心といったところですが、騎手の世界へ導いた父である小牧騎手は、「やっぱ怖いね…」と本音を吐露。今回は、改めて受験を勧めたきっかけとなった出来事を語ってくれたほか、先週のニホンピロマリブのレースについて振り返ってくれました。(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

父親である自分が勧めた道「やっぱり怖いね」

──加矢太騎手、ケガがなかったようでよかったですね(4月17日・福島4R・障害4歳上未勝利・ブルベアぺスカ競走中止)。

小牧 うん、元気ですよ。気持ち的には落ち込んでいるやろうけど、日曜日の落馬は仕方がない。馬が骨折してしまったからね。それにしても、何があるかわからんね。

──パトロールを見たら、加矢太騎手が動かなかったので、心配になりました。

小牧 ああ、脳しんとう気味になっていたらしいよ。でも、そのあとちゃんと検査をして、なんともなかったみたい。ホントによかったよ。

──小牧さんはどこでレースを見ていたんですか?

小牧 日曜日は騎乗がなかったから、久しぶりに広島の友達のところに行ってたんです。グリーンチャンネルが観られる環境ではなかったから、レースを見るためだけに福山の場外馬券場(DASH福山)に行ってね。落ちたところが映像に映ってなくて、どこに行ったんやろ…と思いながら見てたわ。気が気じゃなかったけど、レースのあと、すぐに連絡がきて。やっぱり怖いね。僕が勧めた道やから、大ケガでもさせたらと思うと…。

──現在、加矢太騎手には『with佑』にご出演いただいていますが、そもそも受験することになったきっかけは、岩田康誠騎手が調教コースにある障害を飛ばしているのを見て、小牧さんが「あ!」と閃いたことだったそうですね。『with佑』を読んだファンから、「それってどういう状況ですか? 経緯などをもっと詳しく知りたいです」というリクエストが『太論』にきていました。

小牧 一時期ね、なんか康誠がたまに障害を飛ばしたりしてたんやわ。どういう目的で乗っていたのかはわからんのやけどね。

──平地のジョッキーが調教で障害を飛ばすことも・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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