【NHKマイルC】自信を深めた川田騎手とのGIタイトル獲得

2022年05月09日(月) 18:00

堂々とした気配からの順当な勝利

重賞レース回顧

GIタイトルを獲得したダノンスコーピオン(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 大外18番枠と、4月に移ったアーリントンCが中2週の日程になった2018年以降、この日程は最高が3着。その傾向を反映して4番人気にとどまったダノンスコーピオン(父ロードカナロア)が、中団から抜け出してGIのタイトルを獲得した。

 確かに18番枠は有利ではないが、多頭数の激戦で馬群にもまれる不利は少ない。

 まして広い東京コース。朝日杯FSを0秒2差3着。高速馬場だったとはいえ、1600m(阪神のアーリントンC)の1分32秒7の持ち時計はNo.1。順当な勝利だったろう。心配された体調は堂々としたパドックの気配、リズム満点の返し馬からまったく問題なかった。前走の差し切り勝ちで自信を深めた川田将雅騎手は、道中なだめて進みつつ、直線は追い出しを待つ余裕があった。これでマイル戦【3-0-1-0】。今回の自身の中身は「58秒0-34秒3」=1分32秒3。レースレベルも低くない。

 陣営の明言はないが、6月5日の「安田記念」の定量は4歳以上の牡馬58キロに対し、3歳牡馬は4キロ軽い馬54キロ。秋のマイルチャンピオンシップは、4歳以上馬57キロに対し、3歳馬も56キロ。体調しだいで挑戦の可能性はある。

 父ロードカナロアの3歳時はまだ成長の途上で1200m中心だったが、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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