2022年06月17日(金) 18:00
種牡馬オルフェーヴル(父ステイゴールド)は、目下3年連続して総合種牡馬ランキング10位以内。ラッキーライラック、オーソリティ、エポカドーロなど、芝のビッグレース向きの産駒を送る一方、不良馬場の日本ダービーを制し、重〜不良馬場の凱旋門賞を「2着、2着」したタフなパワーを伝えているので、産駒にはダート巧者も多い。
マルシュロレーヌ(BCディスタフ、交流ダート重賞4勝)、ショウナンナデシコ(交流ダート重賞3勝)などの活躍により、最近5年の全国ダート総合種牡馬ランキングは「37→19→11→8→5」位。年ごとにどんどん順位を上げている。
アルドーレ(父オルフェーヴル)は芝には良績のないダート巧者。半姉アンジュデジールはJBCレディクラシックなどダート交流重賞を4勝している。母はフレンチデピュティ産駒。母の半弟は川崎記念(2100m)、浦和記念(2000m)などダート8勝のオールブラッシュ。祖母の父はCrafty Prospector。ファミリーの血統背景通りのダート巧者に成長している。
オープンの強敵相手と対戦するようになって以降、しばらく善戦止まりを続けたが、前走のブリリアントS(ダート2100m)を2分07秒1で快勝。不良馬場に恵まれたとはいえ、コースレコードと0秒4差の快時計だった。今週も時計の速いダートになる公算大。
賞金別定のため、今回は58キロだが、2走前の名古屋城Sは59キロを背負いながら強敵相手に0秒5差だった。今回の相手で2勝している東京ダート2100mなら58キロでも連勝のチャンスだ。
相手筆頭は、前走、船橋のダイオライト記念を向こう正面から一気にまくって2着のエブリワンブラック。このキタサンブラックの全弟はしばらく伸び悩んでいたが、長丁場で息を吹き返した。2100mはベストに近いと思える。
次いで目下2連勝中のディアセオリー。アルドーレと同父系のアルーブルト(父フェノーメノ)は相手に加えたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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