【宝塚記念】前走着順不問のグランプリで復権に期待

2022年06月25日(土) 18:00

能力全開のスピードと切れを秘めるシーザリオの孫世代

 土曜日朝の前売り段階とはいえ、エフフォーリア(父エピファネイア)が1番人気に支持されたのは予想外だった。まだ順位は変化するだろうが、エフフォーリアの今回は充電の放牧先から帰厩後、3週前、2週前だけでなくその中間も意欲的に時計を出し、復権に必死。効果の見られたブリンカーも装着する。馬体も絞れている。本来のエフフォーリアの快走が見られる可能性が高い。

 凡走の大阪杯には敗因があった。3冠馬コントレイルを封じた昨秋の天皇賞(秋)がピークのデキなら、有馬記念はやや気配下降ぎみ。それでも勝ったから素晴らしいが、皐月賞や、天皇賞(秋)に比べると辛勝だった。

 再出発した今春の大阪杯は、輸送に心配がある馬なので関西への初遠征を考慮し、非常に慎重な調整。だが、それが裏目に出て気迫を欠き、馬体重は輸送前より増えて太め残り。スタート前ゲートに突進のアクシデントもあった。どんな名馬でも崩れることはある。9着凡走はまったく能力を出し切れない結果だった。

 エフフォーリアには、宝塚記念・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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