「これで負けるか…」ワンダーブレット、コンマ1秒差の惜敗…。今週末、最後の未勝利戦へ!

2022年08月30日(火) 18:01

太論

▲ワンダーブレッドと小牧騎手、初勝利なるか!(c)netkeiba.com

先週は、初めて逃げの手に出たワンダーブレットが2着。最後の最後に勝ち馬の底力にねじ伏せられた格好でしたが、ワンダーブレットも今までにない強さを発揮し、見せ場以上の走りをしてくれました。今週末、最後の未勝利戦に連闘で挑むとのこと。はたして人馬の初勝利の行方は!? この一戦に懸ける思いを語ってくれました。

(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

まさかの2着に「これはきっと神様が意地悪してるんやな」と

──先週のワンダーブレットはコンマ1秒差の2着。いやぁ、勝ったと思いました…。

小牧 あれで勝てんか…っていう感じやね。それにしても、あんなにスタートを出るとは思わんかった。

──ワンダーブレットにとって初めての1700m。これまで1400mではなかなか前に行けなかった馬ですが、1700mなら…ということで、逃げも選択肢に入れているのではと思っていました。

小牧 いやいや、全然。むしろ、出遅れるやろうなと思ってた。今回はずいぶんおとなしかったけど、ゲートでソワソワしてしまう馬なんでね。まさかハナに行けるなんて、思ってもみなかったよ。

──スタートを決めたあとも、スーッとスピードに乗っていきましたね。

小牧 ねぇ。なんでやろ(笑)。道中も余裕があって、4コーナーでは「あら、勝ってしまうわ」と思いながら乗っていたのに。ゴールしたときは、逆に「これで負けるか…」と思ったね。最後は抵抗する間もなかった。あの勝った馬(ハギノロックオン)は強いらしいわ。上がってきたあと、西村が「この馬、オープンを目指せる馬なんですよ」って言ってた。

──そうでしたか。勝った馬は、4コーナーの時点であまり手応えがよく見えなかったから、まさかあそこから盛り返してくるとは思いませんでした。

小牧 そうやねん。僕の馬も止まっていないからね。

──ワンダーブレットは7月13日の園田(JRA交流神鍋山特別2着)以来の実戦でしたが、もともと1700mを使ってみようと思っていたのですか?

小牧 いや、たぶん園田を使ったときだと思うんやけど・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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