2022年08月31日(水) 18:01
▲佑介騎手が丹内騎手にキツく言った背景とは(撮影:桂伸也)
丹内騎手といえばマイネルの赤と緑の勝負服、そんなイメージがあるのにはとあるきっかけがあってからだと丹内騎手は話します。そのきっかけとは、誰よりもコツコツと努力し続けてきた丹内騎手の姿を見ていたとある“熱い先輩騎手”の存在によって作られたんだとか…。
さらに今年の始め、佑介騎手が丹内騎手にキツく叱った日があったそう。佑介騎手が反省するほどにキツく言ってしまったというその背景には、怪我で苦しむ姿を近くで見てきたからこそ思うところがあったようで…。そんな同期として、騎手仲間としての熱いエピソードも飛び出します。
(取材・構成=不破由妃子)
佑介 何年か前に話をしたとき、「マイネルさんは(柴田)大知さんがメインだけど、その座を奪う気で頑張らないとダメなんじゃないの?」って発破をかけた覚えがあるけど、ここにきてそれが現実になりつつあるよね。
丹内 むちゃくちゃ乗せてもらっているからね。それこそ、年間300とか400とか。本当に感謝してもし切れないほどの恩があるよ。
──デビュー当初から継続的にマイネルの馬には騎乗されていましたけど、2010年頃からその数が一気に増えて。何かきっかけがあったのですか?
丹内 ウチの先生(清水美波元調教師)が(岡田)繁幸社長にお世話になっていた関係で、もともと自厩舎にもけっこうラフィアンさんの馬は入っていたんですけど、一気に増えたのは松岡(正海)先輩の存在が大きいです。平日に牧場に乗りに行くようになってしばらくした頃だったと思いますが、マイネルさんの番頭さんとご飯を食べる機会を作ってくださって。そこで「こいつはすごく頑張っているから、乗せてあげてください」と頼んでくれたんです。
佑介 なんか松岡先輩らしいエピソードだなぁ。
▲松岡正海騎手がマイネルとの繋がりを作ってくれた(撮影:桂伸也)
丹内 六本木のご飯屋さんでさ。いまだによく覚えてるよ。今思うと、それが本当に大きな転機になったと思う。そのあと、マイネルさんの馬で東京で勝ったとき、落馬したんだよね。
佑介 ああ、ゴールした後に落ちたあれ?
丹内 そうそう。追い過ぎて落ちた(苦笑)。それって本当はよくないことなんだけど、なぜか繁幸社長が喜んでくれて・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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