2022年09月25日(日) 18:00
サンデーサイレンスの血はしなやかすぎて芝中距離を走るのに適しすぎているので、サンデーサイレンスの血が濃い馬は究極のスプリント戦ではむしろ苦戦傾向にある。最近のスプリンターズSにおいてサンデーサイレンスを祖父(父父か母父)にもつ馬が馬券に絡んだのは、21年2着レシステンシア(父ダイワメジャー)と20年1着グランアレグリア(父ディープインパクト)だけで、ともにマイルGIを勝っている牝馬という共通点がある。取り上げた馬では、ダイアトニックが母父サンデーサイレンスの牡、ナランフレグとラヴィングアンサーが父父サンデーサイレンスの牡、メイショウミモザが父父サンデーサイレンスの牝。(解説:望田潤)
ウインマーベル
ウインジェルベーラやウインアイルビータの全弟。母コスモマーベラスは愛知杯2着で、近親にペプチドルビーなどがいる。牝祖シングルブレイドはガゼルH(米G1・ダ9F)勝ち馬。アイルハヴアナザー×フジキセキはアナザートゥルースやマイネルユキツバキと同じで、なかなか高確率で走っている配合だ。ベスト距離は1400っぽいが、芝1200も[3-2-3-0]で好位差しで崩れない。1200で高速決着になっての対応がカギか。一雨あるようなら食指が。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ヴェントヴォーチェ
プティプランセスの甥でウォータースペースのイトコ。牝祖マサケはハニームーンH(米G3・芝8.5F)勝ち馬。父タートルボウルはジャンプラ賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬でアンデスクイーン、トリオンフ、タイセイビジョンなどの父。春雷S圧勝を見てのとおり高速馬場得意のスプリンターで、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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