【神戸新聞杯】夏を越して予測以上の圧勝

2022年09月26日(月) 18:00

混戦模様の菊花賞へ展望が広がった

重賞レース回顧

3馬身半差で圧勝したジャスティンパレス(C)netkeiba.com

 注目の新星パラレルヴィジョン(父キズナ)、ボルドグフーシュ(父スクリーンヒーロー)、さらには日本ダービーで先着を許したプラダリア(父ディープインパクト)を封じて、3馬身半差の完勝を決めたのはジャスティンパレス(父ディープインパクト)だった。

「60秒0-(12秒5)-58秒6」=2分11秒1の勝ち時計と、3馬身半差の圧勝は予測以上だった。もちろんレースの流れも、同じような位置から直線で抜け出したあと馬なりだった2020年コントレイル(父ディープインパクト)と印象は大きく異なるが、コントレイルの中京の神戸新聞杯は2分12秒5「59秒9-(12秒3)-60秒3」だった。

 2歳12月の「ホープフルS」2着の後、「皐月賞」は9着、「日本ダービー」も9着でやや評価を落としていたが、今年、日本ダービー5着以内、皐月賞5着以内のグループで菊花賞を予定するのは、アスクビクターモア、プラダリア…くらいとされ、凱旋門賞のドウデュースはもちろん、イクイノックス、ダノンベルーガの名はいまのところない。ジャスティンパレスの夏を越しての変わり身は注目に値する。

 セントライト記念で頭角を現したのは、母の父クロフネ譲りの芦毛馬ガイアフォース(父キタサンブラック)。神戸新聞杯で巻き返してきたジャスティンパレスもまた、同じ栗東の杉山晴紀調教師の管理馬であり、今秋の菊花賞では、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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