2022年10月07日(金) 18:00
まだ歴史の浅い重賞だが、昨年3着のスタニングローズは、のちのオークス2着馬で、次週の「秋華賞」の有力馬。
2020年の勝ち馬ステラヴェローチェは、やがて日本ダービー3着。2019年の勝ち馬サリオスは翌春の牡馬クラシックを2着、2着し、今年は日曜の毎日王冠の有力馬。2018年の勝ち馬グランアレグリアはGIを6勝。さらに2017年のダノンプレミアムなど。
2歳秋のGIII重賞だが、好走馬はのちのビッグレースで何頭も快走している。今回の勝ち負けだけでなく、未来につづく展望もテーマになる。
人気のノッキングポイントの父モーリスは、海外を含めGIを6勝し、現在は注目の種牡馬。母チェッキーノは2016年のオークス2着馬で、祖母ハッピーパスは京都牝馬Sなど5勝馬。その半姉シンコウラブリイは通算10勝も記録した名牝。
新馬勝ちしたこの東京1600mは、上がり33秒2。最後の1Fは11秒1の圧勝だった。3馬身以上も離されたその新馬戦の「2、4、5」着馬はすでに勝っている。6月の東京で勝って、ここを狙うのが近年のパターン。ノッキングポイントの連勝が期待できる。
相手を絞りたいが、センスの光るシルヴァーデューク(サンデーサイレンスの3×3)、先週ソダシに見劣らない動きを見せたドルチェモア(母アユサンは桜花賞馬)、フロムナウオン(中間シュネルマイスターと再三併せ馬)の3頭は甲乙つけ難い。馬場の回復が遅れると、パワー兼備のドルチェモアが逆転候補の筆頭か。
以下、勝負強かったマイネルケレリウス、意欲的に追って動き良化のレッドソリッドも大きな差はないと思える。頭数は多くないが、必見の一戦。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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