【秋華賞】オークスとの結びつきの強さを改めて示す結果に

2022年10月17日(月) 18:00

実力馬にふさわしい再度の上位独占

重賞レース回顧

スタニングローズが優勝(c)netkeiba.com

 スタート前に、オークスで蹴られて不運な競走除外になったサウンドビバーチェ(父ドゥラメンテ)が軽く放馬し、また馬体検査。波乱を思わせる空気が流れた。さらに、注目のスタートで上位人気の3頭がもつれ合うような形になり、スターズオンアース(父ドゥラメンテ)が前半からずっと最後方近くを追走する展開となって、波乱を思わせた。

 だが、オークスを「1、2、3」着した人気の3頭は、かなりの不利と、「前後半59秒7-58秒9」=1分58秒6の、内回りの先行タイプに有利な流れにもかかわらず、東京2400mのオークスで上位を占めた実力馬にふさわしく、4着以下には明確な差をつける再度の上位独占だった。

 スタニングローズ(父キングカメハメハの最終世代)は、シャープな好気配。紫苑Sはプラス14キロで余裕残しとされたが、中間の慎重な調整で、当日輸送にもかかわらず前走と同じ488キロ。春よりひと回り成長していた、外にヨレ気味のスタートだったが、たちまち理想の好位追走に持ち込み、持てる能力全開に成功。

 近年、オークスから直行の出走が多い。だが、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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