2022年10月21日(金) 18:00
この時期の古馬重賞らしく、若いグループとベテラン勢が入り混じるが、過去10年、3歳馬が4勝、4歳馬も4勝。5歳以上馬は2着、3着の数では見劣らないものの、勝ち馬は若い「3-4歳馬」が大きくリードしいている。
今年の人気馬は、3歳ダノンスコーピオン(父ロードカナロア)と、同じ3歳セリフォス(父ダイワメジャー)。この2頭は昨年の朝日杯FSは「3着、2着」。今春のNHKマイルCでは「1着、4着」。ここまで星を分け合っているが、今回の別定戦の負担重量は、ダノンスコーピオン56キロに対し、重賞2勝は2歳時のものなのでセリフォスは54キロ。
負担重量有利なセリフォスから入りたい。ともに休養明けだが、仕上がり具合は互角と思える。
セリフオスは、NHKマイルCでダノンスコーピオンの0秒3差にとどまったあと、古馬相手の「安田記念」着にただ1頭の3歳馬として挑戦。ソングライン、シュネルマイスター、サリオスとわずか0秒1差の1分32秒4で4着だった。
負担重量の差があったとはいえ、あの相手に0秒1差に追い込んだ内容は価値大。後方から大外を回って、上がり32秒8は上位の3頭を上回ってもいた。3歳春に東京のマイル戦を連続して1分32秒6、1分32秒4で乗り切れば、トップマイラーの資質十分。
強敵は、56キロで歴戦の古馬相手に少々不利でも同じ3歳ダノンスコーピオンと、4歳タイムトゥヘヴン(父ロードカナロア)。タイムトゥヘヴンのダービー卿CTはツボにはまった感があり、京王杯SCまで東京芝は【0-0-1-4】だったので苦戦かと思えたが、1分20秒4でメイケイエールの0秒2差3着(上がり33秒4)。今年の充実を見直した。今回のデキも光っている。
次いでソウルラッシュ、ピースワンパラディ以下。穴馬は状態アップのラウダシオン。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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