2022年11月06日(日) 18:00
3年連続で阪神芝内2200にて行われるエリザベス女王杯。同距離でも京都外回りと阪神内回りでは求められる能力や適性はかなり異なる。阪神内2200で行われる大レースといえば宝塚記念だが、近年の宝塚で馬券に絡んだ牝馬は、クロノジェネシス、リスグラシュー、デアリングタクト、レイパパレの4頭。この4頭のうち3頭はロベルトの血を引いており、同じく3頭はサドラーズウェルズ≒ヌレイエフの血を引いている。そして阪神のエリザベス女王杯においても、昨年はロベルトもちが1着3着で、サドラーもちが2着3着だった。阪神内2200は京都外2200よりも、牝馬にとってタフなレースになりやすいということだろう。今年の登録馬では、イズジョーノキセキ、ジェラルディーナ、デアリングタクトがロベルトとサドラーを併せ持つ。(解説:望田潤)
アカイイト
ステキナシャチョウの姪で、母ウアジェトはJRA2勝(芝1600〜1800)。さかのぼるとトムフールの母ガガに辿り着く牝系だが、近親に目立った活躍馬はいない。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインと同じ。母系にシアトルスルーやニジンスキーが入るので大型で伸びがある体型で、後駆はロベルト的で捌きはトムフール的。21年エリ女勝ちのように坂コースの力強い捲りが本領だろう。東京の高速上がりでは辛かったが、昨年同様上がりがかかれば。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
アンドヴァラナウト
ゴルトベルクやヴァナヘイムの全妹で、母グルヴェイグはマーメイドS勝ち馬。母母エアグルーヴは名牝名繁殖でルーラーシップの母でドゥラメンテの母母。本馬は父キンカメ×母父ディープ×母母エアグルーヴなので、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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