【有馬記念】少ない戦歴でビッグレースを制し、日本を代表する1頭に

2022年12月27日(火) 18:00

ディープインパクト、アーモンドアイに匹敵する天才ホース

重賞レース回顧

有馬記念を制したイクイノックス(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 近年では、ディープインパクト、アーモンドアイに匹敵する天才ホースと形容される3歳イクイノックス(父キタサンブラック)が、天皇賞(秋)よりさらに強い勝ち方でGIを連勝した。今回がまだ6戦目なのに、GI【2-2-0-0】。出走レースを絞る陣営が増えたとはいえ、このビッグレースを6戦目で制したのは初めてだった。

 これまでは、きわめて戦歴の少ない3歳馬とあって、完成途上を思わせる頼りなさを感じさせるところもあったが、名馬の並んだ有馬記念のパドックで、格段に鋭かったのはイクイノックス。かつ力感あふれる馬体に成長している。

 一段と自信を深めた陣営は、「日本を代表する1頭になったと思う。来年は、国内外でレースを選択していきたい」としている。天才ホースの裏面にありがちな「危うさ」は今回の有馬記念圧勝で一気に消し飛んだ。ぜひ、世界のイクイノックスに前進したい。

 レース全体のペースは、前後半「1分14秒1-(6秒3)-1分12秒0」=2分32秒4。

全体時計はほぼ同じでも、パンサラッサが飛ばした昨年の・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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