2023年01月20日(金) 18:00
まだまだ5歳以上の古馬ががんばっている3勝クラスだが、ここはハンデ戦。例年より4歳馬の出走頭数が多い。たった3頭だが、それでもいつもの年よりは多い。
4歳パラレルヴィジョン(父キズナ)はデビューが3歳の春で、ここまで4戦3勝。オープン入り直前。今年の大きな躍進が期待できる。
4月の未勝利戦は中山の芝2000m。18頭立てのレースを経験馬相手に2馬身半差で楽勝したあと、2戦目には東京芝2000mを1分58秒0で初戦以上の圧勝。後方から差し切った上がり3ハロンは33秒5だった。
秋になり、3戦目で強気に挑戦したGII神戸新聞杯2200mは出負け。そのため終始馬群にもまれ7着だが、勝ったのは菊花賞を3着するジャスティンパレス。日本ダービー5着馬プラダリア(先週の日経新春杯を小差3着)には先着。のちに菊花賞2着、有馬記念も2着するこの時3着ボルドグフーシュとは0秒4差。直線、勝機がないと判断したC.ルメール騎手は休み明けでもあり無理に追っていない。あのGIIはハイレベルだった。
再出発となった前走はハナを切って後半「11秒0-11秒0-11秒1」=33秒1。ノーステッキで鞍上は後続を振り向く独走だった。
2000mを3戦3勝だが、ダービー馬キズナ産駒で、母方も短距離系ではない。2400m級までは守備範囲だろう。人気でも嫌う手はない。
牝馬に56キロは厳しいが、負担重量に強いことを示したドリームジャーニー(父ステイゴールド)産駒のスルーセブンシーズは、中山芝【2-1-2-0】のコース巧者。
前走、東京芝2000mを1分57秒8で惜敗の5歳レインフロムヘヴンも、パラレルヴィジョンと同じようにオープン入りがみえている。この2頭が相手本線。穴馬は、軽ハンデ54キロで動きのいいクライミングリリー。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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