【共同通信杯】意図的なインブリーディングが見事に成功

2023年02月13日(月) 18:00

素晴らしい勝ち時計で牡馬クラシック候補に再浮上

重賞レース回顧

ファントムシーフが優勝(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 クラシックを狙う牡馬の、近年の最大のポイントレースになる共同通信杯を制したのは、ファントムシーフ(父ハービンジャー)だった。

 途中からハナを奪ったタッチウッド(父ドゥラメンテ)と、早めに2番手を確保したファントムシーフの決着だったため、単調な行った切りの印象が残ったが、勝ち時計の1分47秒0は、2013年メイケイペガスターの1分46秒0、2019年ダノンキングリーの1分46秒8に次ぐレース史上3位の快時計だった。

 近年「2012年ゴールドシップを筆頭に、イスラボニータ、ドゥラメンテ、ディーマジェスティ、エフフォーリア、ジオグリフ」の6頭が共同通信杯からの直行スケジュールで皐月賞を勝っている。単調なレースに映ったものの、ファントムシーフの勝ち時計はこの6頭の共同通信杯の記録を上回っているから素晴らしい。

 12月の「ホープフルS」2000mでは18頭立ての1番枠(2番人気)。・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す