2023年02月24日(金) 18:00
ジネストラ(父ロードカナロア)の前走のハナ差2着の好内容「58秒4-上がり34秒3」=1分32秒7は、1回中山で行われた芝1600m戦13レースの最速タイムだった。
2番目がその前週のオープン「ニューイヤーS」の「58秒9-上がり34秒3」=1分33秒2なので、素直に買うならジネストラから入るのが賢明。負担重量1キロ増だけ。前回とまったく同じ内枠の4番を引いたのも幸運だ。
4分の3同血の半兄コディーノ(父キングカメハメハ)、同じく半姉チェッキーノ(父キングカメハメハ)もマイル戦に良績があった。ここ2戦ともに先手を主張して成功しているので、今回も行く公算大。
わずかに死角があるとすれば、中山の芝1600m【0-4-0-1】。2着はすべて小差であり、逃げても、好位に控えてもちょっと詰めの甘い点か。開幕週の時計勝負とあって、伏兵が積極策に出てくる可能性はある。
逆転候補の筆頭にボーデン。ハービンジャー産駒なので快速系のイメージは乏しく1600mの最高時計は1分34秒4(3歳時の1勝クラスの中山)にとどまる。ただし、2戦目に東京1800mの3歳未勝利戦を破格の1分45秒2で圧勝した素質がある。当時6馬身差2着が現在オープンのトゥーフェイス。使いつつ良化型であり、今回も中間は軽快に動いた。3代母はエアグルーヴ。母ボージェスト(父キングカメハメハ)はドゥラメンテの1歳上の全姉であり、素質全開はこれからと思える。マイル戦でも一変がありえる。
25日深夜は日本馬が20頭出走の「サウジCデー」。国際情勢複雑なサウジアラビアなので多くの国が参加するわけではなく、総賞金27億円の「サウジC」は、13頭立てのうち日本馬が最多の6頭に達した。ドバイのダートと異なり、追い込み脚質の馬も好走できそうなので、馬券発売はないが6歳馬ジュンライトボルト(父キングカメハメハ、3代母エアグルーヴ)に注目したい。グリーンチャンネルの中継放映はある。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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