【高松宮記念予想】今年も渋馬場で大接戦となるか

2023年03月25日(土) 18:00

血統面から裏付けされるアグリのスプリント適性

 重馬場だった2020年は、降着になった4着馬まで同タイム1分08秒7。同じ重馬場だった2021年は、「クビ、クビ」差の決着で1分09秒2-3。さらに重馬場が連続した2022年の上位は「クビ、ハナ、クビ、クビ」差で1分08秒3-4。今年も渋馬場は避けられない。大接戦が予測される。1分08秒台ならどの馬でも台頭できるからだ。

 伏兵アグリの父系は、起点の大種牡馬ストームキャット(ナムラクレアの母の父)は、4勝中3勝が6Fだった。その直仔ヘネシーも4勝中3勝が6F以下。さらにその直仔ヨハネスブルグも6F以下は6戦5勝。さらにその直仔のスキャットダディも6F以下は2戦2勝で、2019年の勝ち馬ミスターメロディの父となり、今年はロータスランドの母の父に登場する。

 さらに次の世代の直父系種牡馬で、アグリの父カラヴァッジオの全7勝は6F以下に集中する(うち3勝が欧州の重馬場)。重要なサイアーラインは距離の幅を広げる。大種牡馬ストームキャット系もそうだが、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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