【大阪杯】絶妙な前後半のバランスで逃げ切ったジャックドール 武豊騎手は前人未到のGI「80勝」

2023年04月03日(月) 18:00

昨年負けた天皇賞(秋)を大目標に

 ジャックドール(父モーリス)のGI初制覇は、武豊騎手のJRA、GI勝利ジョッキー最年長記録(54歳19日)であると同時に、前人未到のGI「80勝」だった。

 勝利騎手インタビューで、「きょうの馬場状態だと遅くする必要はないので、前半を59秒くらいで入りたいと思っていた」と振り返った言葉通り、レースレコード1分57秒4の中身は、前後半バランス「58秒9-58秒5」だからすごい。

 絶妙の前後半は、ベテラン武豊騎手の卓越したペース感覚だが、同時に、ジャックドールはこれで2000mを「1分57秒台での逃げ切り勝ち」3勝目となった。

 2022年の
 白富士S(東京) 1分57秒4=「59秒4-58秒0(上がり34秒7)」
 金鯱賞(中京)1分57秒2=「59秒3-57秒9(上がり34秒6)」

 今回の
 大阪杯(阪神)1分57秒4=「58秒9-58秒5(上がり35秒3)」

 前半1000m通過の差は、コースも相手も異なるのにわずか「0秒5」。ジャックドールが理想とする前半のペースだったことも示している。

 昨秋の天皇賞(秋)は、1分57秒8で乗り切りながら4着止まりの敗戦だが、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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