2023年05月05日(金) 12:00
先週の春の天皇賞ですが、競走中止に加え、レース後の故障など、何とも胸の痛くなる1戦でもありました。
タイトルホルダーにおいては1番人気を背負った中での競走中止もあり、お金をかけていた方々にとっては様々な思いがあるのも当然ですし、真相を求めたくなるのも理解できますが、競走馬は紙一重なところも。
ましてや馬とは日本語で会話ができないのですから、何が正しいのかは、どこまでいっても答えは1つにならない気が…。
そして何よりも、今、1番様々な思いにかられ苦しい立場を強いられているのは、和生騎手や馬と1番長い時間を共にしてきた担当者、そして管理する調教師なのではないでしょうか…。
皆、ベストを尽くしている中での結果でもあるわけですし、これ以上、何かを追求することは誰かを傷つけることにも繋がる気がし、個人的には、無事であったことにホッとすると共に、また強いタイトルホルダーが見られることに期待する思いです。
さてレースですが、勝利をしたジャスティンパレスは心身共に成長が見受けられた当日の姿でしたし、何よりも出入りの激しい競馬の中、ジッと動かずレースを運び、勝負所では、手応えの良いディープボンドの後ろにつけて道を作ってもらう形をとったルメール騎手。
巧いとしか、いいようのないレース運びで、人馬の素晴らしさにシビレマシタ。
さぁ今週から東京競馬5週連続GIとなります。
まずは3歳の1600m戦、NHKマイルCですが、クイーンCとNZTで好走している馬に魅了されます。
中でもモリアーナとウンブライル。
モリアーナにおいては、我慢がきくようになっているイメージですし前走は外枠も影響しての1戦。また今回は横山典弘騎手とのコンビですのでベテランの手腕にも期待したいです。
またウンブライルにおいては、前走でもルメール騎手は馬の体勢が整ってから追いだしを計っており、長い東京の直線に替わるのはプラス材料。また阪神JFは、スタートがユックリだったのに加え、外枠、そして直線も進路が狭まったところも…。
また長い直線がプラスに働きそうなのが、シングザットソング。かなり乗り難しい馬な印象で、その点を1番把握していると思われる吉田隼人騎手となるのも魅力。
また同じく折り合い面の課題はありそうですが、ポテンシャルが高そうなカルロヴェローチェ。レーン騎手がどうエスコートするのか? 注目です。そして逆に折り合い面の不安がなく、長くいい脚を使えそうなのがオオバンブルマイ。あとは枠も考慮し、もう少し考えて馬券は結論をだしたいと思います。
それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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