【NHKマイルC】直線勝負になることを読んでいたベテラン騎手たち

2023年05月08日(月) 18:00

「50代でGI優勝騎手」の仲間入りを果たした名手・内田博幸

重賞レース回顧

シャンパンカラーが優勝(撮影:下野雄規)

 雨の稍重馬場。一段と混戦ムードとなった中、鮮やかな差し切りを決めたのはベテラン内田博幸騎手の9番人気の牡馬シャンパンカラー(父ドゥラメンテ)だった。

 有力な前哨戦の「ニュージーランドT」の小差3着馬であり、2着に突っ込んだ牝馬ウンブライル(父ロードカナロア)も同じレースの2着馬。3着オオバンブルマイ(父ディスクリートキャット)は、もうひとつの前哨戦「アーリントンC」の勝ち馬。実際は波乱ではなかったのだろう。

 JRAに移籍する前年に内田博幸騎手(当時は大井所属)が、テン乗りで大波乱の主役として追い込み勝ち決めた牝馬ピンクカメオ(17番人気)ほどの穴馬ではなく、勝たれてみればシャンパンカラーはこれで東京の芝1600m【3-0-0-0】。2着馬も、3着馬も有力候補であって不思議はないが、とくに1-2着馬は大混戦がささやかれた中、なんとなく主軸にはしにくい候補だったのかもしれない。

 レース全体の流れは、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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