2023年06月16日(金) 18:00
まだごく歴史の浅いオープン特別。データは乏しいが、ここまで4回、3着以内に好走した12頭中、半数の6頭が上位5番人気に入らない伏兵だった。3連単は波乱。
もうひとつは、この時期らしく時計が速いこと。パワーとスタミナ優先でもない。
他界したため、すでにダート限定の全国総合種牡馬ランキングの上位から外れたキングカメハメハ(最終世代は4歳)の産駒が4頭もそろった。時計の速くなる渋馬場に近いダート戦なら、キングカメハメハの産駒は軽視できない。
中でも注目は5歳テンカハル(父キングカメハメハ)。今年からダートに転じて[2-3-1]着。初ダートだった3走前は、今回も対戦するその時の勝ち馬ダノンラスターと同じ58キロでクビ差2着。いきなり2分09秒1(上がり35秒3)の好タイムだった。
今回は格上がり初戦になるが、ここ3戦の負担重量58キロより軽い57キロ。再びダノンラスターと同じでも、ダート戦に慣れてきたここで、走りやすい(時計が速くなりやすい)現在の馬場なら、十分に逆転可能だろう。芝で好走していた馬である。
攻め馬が平凡なのはいつものこと。久しぶりにGI(シャンパンカラーのNHKマイルC)を制して元気な内田博幸騎乗もプラスだ。2分09秒前後の決着なら十分に好勝負。
同じようにダートに方向転換して[3-1-0-0]の上がり馬レッドファーロ、ダノンラスター、同じキングカメハメハ産駒で2分08秒4の持ち時計があるディクテオンが強敵だが、穴馬には立ち直りつつあるバイシュラバナ(父キングカメハメハ)を入れたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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