2023年06月20日(火) 18:02
▲ユーザー質問2本立て!宝塚記念にちなんだ質問も…(撮影:桂伸也)
今回はサンレイポケットのファンというユーザーからのリクエストにお応えし、初コンビとなった天皇賞(春)を振り返ります。
もう1つの質問は3歳で宝塚記念に挑んだネオユニヴァースについて。当時のレースを振り返り、今年の出走馬ドゥラエレーデと重ねます。ライラックと挑む今年の宝塚記念。打倒イクイノックスへ「競馬に絶対はないから頑張ります!」と力強い意気込みも聞かせてくれました。
(取材・構成=森カオル)
ミルコ サンレイポケット、けっこう年齢はいっているけど、すごく気持ちが若い馬ですね。だから、(8歳なんて)全然わからなかったし、むしろカッコいいと思った。調教のときも、右手前で走っていたら右にモタれる、左手前で走ると左にモタれるみたいな感じで、「この馬、かわいい!」と思って。
▲サンレイポケットと初コンビで挑んだ今年の天皇賞(春)(ユーザー提供:つぶ貝さん)
──ミルコさんからすると、それも「かわいい!」となるのですね(笑)。
ミルコ そうです。背中もキレイだし、頭もキレイだし、走り方もかわいいし。性格もよくて、全体的にめっちゃかわいいと思った。競馬も勝負になるかなとずっと思っていて。ただ、やっぱり3〜4コーナーの下りのところでけっこうモタれて、直線に向いてからもなかなかバランスが取れなかったですね。で、最後の最後は、やっぱり疲れてしまった。もうちょっと頑張れるかなと思っていたけど……。最後は苦しくなってたね。かわいそうだった。京都は未勝利の頃に勝っているけど、僕の印象としては、あんまり合わないのかなと思った。
──ミルコさんが3週連続調教に乗るのも珍しいですよね。
ミルコ そうね。サンレイポケットとクルゼイロドスルは、先生が期待していることがすごく伝わってきたから、「一緒に頑張りましょう!」みたいな感じで毎週乗ってました。でも、どんなに調教に乗っていても、やっぱり競馬に行くとイメージが変わるね。
──調教だけではイメージし切れない。
ミルコ うん。ほら、調教はウッドチップが中心でしょ? だから、芝にいってまったく走りが変わる馬もいます。初めて乗る馬の場合、調教より返し馬のほうが競馬のイメージができるね。返し馬は、もう気持ちも競走のほうに向いているから。
▲「調教より返し馬のほうが競馬のイメージができる」(ユーザー提供:ななみさん)
──今年の天皇賞(春)では、タイトルホルダーとアフリカンゴールドが競走を中止しましたね。やはり馬場も含めてタフな競馬でしたか?
ミルコ けっこう大変でした。長い距離で、重馬場で。どの馬にもリスクがあったね。そんな舞台でも、馬たちは一生懸命頑張っている。タイトルホルダーもアフリカンゴールドも、大事に至らなくて本当によかった。
▲今年の宝塚記念に出走する3歳馬ドゥラエレーデ(ユーザー提供:沼ちゃんさん)
ミルコ ネオユニヴァースに関しては・・・
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ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。
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