【ユーザー質問】「競走馬は騎手が嫌いってホント?」小牧太騎手を悩ませる“チビ噛み”とは!?

2023年06月20日(火) 18:01

太論

▲まずは先週の振り返りから(撮影:桂伸也)

先週日曜日の阪神4Rに出走したヘイローグランは、ゲート内で大暴れ。無事にスタートを切ったものの、「あれだけ暴れたら走れんわ」と小牧騎手が言うように14着に惨敗…。ゲート練習を積んで仕切り直しです。

ユーザーからの質問は、「1カ月休みを取れたら何をする?」「馬に嫌われていると感じる瞬間はある?」の2本立て。はたして、小牧騎手が恐怖を感じる“チビ噛み”とは!?

(取材・文=不破由妃子)

帰厩したジャッドノワール、30キロ増量で馬力も倍増!

──先週のヘイローグランは14着(6月18日阪神4R 3歳未勝利)。3走成績による出走制限に引っ掛かってしまいました…。

小牧 そうやね。今回はレース以前に、ゲートがすごかったわ。立ち上がってどうしようもなかった。発走委員がハミを持ってくれていたのに、それでもやったからね。あれだけ暴れたら、そりゃあ走れんわ。けっこう暴れたもん。危なかったよ。ひっくり返らんで本当によかった。

──あの狭いゲートのなかでひっくり返ったりしたら、馬も人もケガを避けられない。

小牧 ホンマやで。ヘイローグラン、よう出遅れてるでしょ? ゲートはずっと前からうるさいらしい。確かに、前に乗ったときもちょっと兆候があったけどね。今回は返し馬からうるさくて、ちょっと気が入り過ぎてた。追い切りで行き過ぎたかもしれんなぁ。

──自己ベストの時計が出ていましたね。

小牧 そんなに行ったつもりはなかったんやけど、レースで自分が乗るとわかっていたから、ちょっと人間の気が入り過ぎたかな。難しいところやね。

──出走制限は8月18日までですから、もう一度くらい使うチャンスはありそうです。

小牧 うん。今回は度外視できるけど、中間はゲートの練習をせなアカンね。

──調教はすごく動くのに、レースに行くと頑張れないというのは気持ちの問題?

小牧 気持ち…うーん、ちょっと気が悪いんですよね。走り出したら真面目なんやけどなぁ。とにかくケガをしなくてよかったわ。馬も人間もね。

──それが何よりです。さて、ジャッドノワールが帰厩。6月14日から時計を出しています。

太論

▲デビューから5戦全て小牧騎手が手綱を取っているジャッドノワール(ユーザー提供:モエロウエクラさん)

小牧 僕はまだ乗っていないけど、馬はようなってるよ。体が30キロくらい増えていて、追い切りでいきなり持って行かれたみたい。それくらい馬力が付いたみたいよ。

──それはいい傾向ですね。楽しみです。

小牧 調教を積んでいくなかで、体が減らなければいいんやけどね。ダートに替わって走りが変わったし、休養で馬力が付いたとなれば、これは本当に楽しみやわ。

──では、質問をふたつほど。「ジョッキーという職業は長いお休みがないので、気持ちの切り替えとか大変だろうなぁと思っています。もし1カ月完全に休みが取れるとしたら、何がしたいですか?どこか行きたいところはありますか?」。

小牧 1カ月かぁ…、どこでもいいけど旅をしたいね。旅行、大好きやから。青森とか行きたいなぁ。

──なぜ青森?・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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