【宝塚記念】過去の歴史が伝えるパターン通りの決着

2023年06月26日(月) 18:00

牝馬の快走や波乱決着も“ありがち”だった

イクイノックスが支持通りの快勝(c)netkeiba.com

 断然人気のイクイノックス(父キタサンブラック)が道中はハラハラさせたが、結果は圧倒的な支持通りの快勝だった。これで【6-2-0-0】。まだ強さをきわめるだろう。

 近年の宝塚記念は、しばしば難しい結果があるが、今年は過去の歴史が伝えるパターン通りの決着だった。長い歴史の中、控除率の変遷はあるが、イクイノックスのように単勝オッズ130円以下の人気馬はこれで【7-2-0-0】。崩れたことはない。

 宝塚記念が現在とほぼ同じ立ち位置になって過去30年間の断然人気馬は、単勝110円の2006年ディープインパクトで、2着馬は10番人気の伏兵。続く単勝120円は1994年のビワハヤヒデ。その2着馬も8番人気の伏兵。単勝150円の1993年メジロマックイーンの2着も8番人気。2021年、単勝180円のクロノジェネシスの2着馬は7番人気。2000年、単勝190円のテイエムオペラオーの2着馬も6番人気馬だった。

 そして今年、単勝130円のイクイノックスの2着は、10番人気の牝馬スルーセブンシーズ。単勝100円台の勝ち馬はめったに出現しないが、2着馬はすべて伏兵ばかり。断然の人気馬が勝ったこのビッグレースは、なぜか順当な組み合わせにならない。・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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