2023年06月30日(金) 18:00
福島のメインは夏の3場開催とあって、全馬13頭のジョッキーが前走とチェンジする珍しい組み合わせとなった(うちテン乗りは7頭)中で人気のレッドラパルマ(父イスラボニータ)は、今回と同じMデムーロ騎手とコンビで【2-1-0-1】の良績がある。うち1勝は福島のダート1700m1分45秒6(良)の勝ち星なので強気になれる。前走の下総Sでは4コーナーで寄られ接触の不利があった。2〜3走前の好内容から順当なら勝ち負けだろう。先行できる。
ただ、これだけ乗り替わりが多いとレース展開は微妙。どんな流れになるか読みにくい。福島のダート1700mに出走してきたくらいだから、できれば先行したいタイプが多い。流れしだいで波乱になる可能性がある。
難しい展開の穴馬なら、ヴェイルネビュラ(父ロードカナロア)が怖い。父は目下、全国総合種牡馬ランキング1位であり、ダート戦でも評価は下がらない。
ヴェイルネビュラは初ダートだった2走前、厳しい流れを中団で追走。伸びかけて止まったが、ダート1800m(不良)を1分51秒4で乗り切った。前回は距離不向き。
母の4分の3同血の弟ウェスタールンド(父ネオユニヴァース)は、ヴェイルネビュラと同じように途中から騸馬となり、途中からダートに転じて活躍。8歳時にはアンタレスSを制している。同じように2走前から方向転換して再出発のヴェイルネビュラは、2走前の内容からダートで大きく変わる可能性がある。ミスタープロスペクター、セクレタリアトのクロスを秘める点も魅力だ。近親のウェスタールンドは、ローカルのダート1700mを得意とし、追い込んで好走することが多かった。
田辺騎手は3歳時に乗った芝のラジオNIKKEI賞と同じにように追い込み策を取ると思えるが、厳しいペースの福島ダート1700mなら、それがピタリはまる可能性がある。
単・複と、レッドラパルマ、エアサージュ本線に流したい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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