2023年07月02日(日) 18:00
昨年と一昨年は小倉1700での施行だったが、今年は3年ぶりに中京で行われるプロキオンS。ちなみに中京ダ1400で行われる重賞はこのレースだけ。19年アルクトス、16年ノボバカラと数少ないアドマイヤオーラ産駒が勝っている。マジェスティックウォリアー、シニスターミニスター、カジノドライヴなど、エーピーインディ系種牡馬の産駒の好走が目立つのは中京らしい傾向だ。取り上げた5頭では、リメイクがラニ〜タピット〜プルピット〜エーピーインディへとさかのぼるライン。(解説:望田潤)
シャマル
ホウオウスクラムやシルヴァーコードの甥で、母ネイティヴコードはJRA3勝(ダ1200〜1400)。牝祖マジックコードはカナダの古牝馬チャンピオンで、子孫にアートハウスやパールコードなどが出る。父スマートファルコンはゴールドアリュールの代表産駒でオーヴェルニュやティーズダンクの父。スマートファルコン×アグネスデジタルだから1800ぐらいはこなせそうだが、母のスピードが強いのだろう。1400は重賞3勝。前走の競走中止は気になるが…。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
ジレトール
ハヤブサナンデクンのイトコで、母サンビスタはチャンピオンズCとJBCレディスクラシックに勝った砂の名牝。母母ホワイトカーニバルはフェアリーSに勝ち、その母イエローブルームは現フィリーズレビューを2着。ピンクドッグウッドやスマートアヴァロンも近親で、ダートの名門グランド牧場自慢の牝系の一つ。さすがサンビスタの仔という着実な成長曲線でオープン入り。過去にバトルクライやリメイクには完敗しているが、成長力と先行の利で雪辱を。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
ドンフランキー
アドマイヤビーナスの半弟で、母ウィーミスフランキーはオークリーフS(米G1・ダ8.5F)とデルマーデビュタントS(米G1・ダ7F)の勝ち馬。母父サンリヴァーは北米の芝中距離G1に勝ったヘイロー系。母母スターインザメドウがメドウレイク産駒でエイトサーティ≒ウォーレリック4×4・6と北米アウトサイダー血脈が強く、600キロ近い超大型でダ短距離をゴリゴリ走るパワーはここから譲り受けたのだろう。悠然と逃げ切った前走を見ても1200がベスト距離では。
距離○ スピード◎ 底力○ コース◎
リメイク
ハニエルの半弟で、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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