【七夕賞】今年もまた波乱の結果に 勝ったセイウンハーデスの充実は本物だった

2023年07月10日(月) 18:00

例年以上にタフな芝で珍しく牝馬が2頭も馬券に絡む

重賞レース回顧

波乱の七夕賞を勝利したセイウンハーデス(撮影:下野雄規)

 波乱を歓迎する七夕賞は、今年もまた難しい結果だった。これで最近12年間、100万、250万馬券を含み3連単10万円以上が8回となった。

 波乱になった要因は、例年以上にタフな芝コンディションだったこと。レース全体のバランスは前後半「60秒7-59秒1」=1分59秒8。スローにも近いペースで、平凡な時計なのに伸びきれない馬が多かった。暑さが関係したのか、本質的にタフとされる牝馬が珍しく2頭も馬券に絡んだこと。勝ったセイウンハーデス(父シルバーステート)以外の人気の4歳馬は不振で、よくあるパターン通り、ここに活路を求めた人気薄のベテラン6歳馬が馬券に絡んだことだった。

 人気に応えたのは勝ち馬セイウンハーデスだけ。2走前に2000mを1分58秒9で快勝し、前回は自身2分03秒9も要した不良馬場でも崩れていない。充実は本物だった。少しタイムのかかる芝で、揉まれない外枠も有利だったのだろう。このペースなので、苦もなく好位の外の3-4番手。「思った通りの位置が取れた(幸騎手)」。直線、危なげなく抜け出した。上昇カーブに乗って、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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