2023年08月14日(月) 18:00
関屋記念を制したアヴェラーレ(撮影:下野雄規)
1975年にこの時期に定着して以降、8度目の「牝馬=牝馬」のワン、ツー決着となった真夏のマイル重賞。牝馬が8頭も出走したが、今年を含めて牝馬が史上最多タイの8頭出走したのはこれで3度目。3回ともに牝馬の「1着、2着」独占となった。
また、今年のレースの中身は前後半「46秒5-45秒6」=1分32秒1。高速決着ながら、向こう正面も、最後の直線も長く続くため、前半の800mの方が落ち着いたペースになる形が最近10回のうち7回を占めたことになった。
一般にペース判断に用いられることの多い前半1000m通過は、最近10年平均「58秒21」なので、高速決着なのにあまりハイペースになることはない。今年も「中位差し=先行抜け出し」の1着、2着。追い込み一手型には苦しい流れになった。
初重賞制覇となったのは、5歳牝馬アヴェラーレ(父ドゥラメンテ)。課題のスタートを決めると、一旦中位近くまで下げて流れに乗り、上がり3ハロンは最速タイの32秒8。
先に抜け出していたディヴィーナ(父モーリス)を差し切った。戸崎圭太騎手は3度目の関屋記念制覇。直線の長いこのコースが騎乗スタイルに合うように思える。賞金加算に成功したので、ひと息入れ、秋にはマイル戦を中心に使いたいレースを選べる。
2着に惜敗したディヴィーナは好位で巧みに流れに乗って抜け出したが、・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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