【札幌記念予想】ジャックドールの真価はタフな成長力にあり

2023年08月19日(土) 18:00

正攻法の先行力を身につけ飛躍する

 秋のビッグレースに向けての始動戦。多くの有力馬が間隔を空けたあとであり、近年は休み明けが大きな死角ではないとはいえ、ここが必勝態勢というわけではない。

 厳しいペースになる可能性は少ないとみて、先行策に幅を増しているジャックドール(父モーリス)を中心視したい。今春の大阪杯を制してGI馬となったジャックドールの3歳から4歳前半にかけての連勝は、金鯱賞が代表するように前半はスローに持ち込み、後半スパートする巧みな作戦勝ちが多かった。

 だが、前傾バランスだった昨年の札幌記念で先行抜け出しを決め、前後半「58秒9-58秒5」で押し切った大阪杯は、もう相手を幻惑の先行策ではなくなっている。バランスの取れた正攻法の先行力を打ち出すタイプに成長している。・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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