【セントライト記念】完成途上の3歳馬同士の一戦

2023年09月19日(火) 18:00

理想の好位追走に隙なしの完璧な内容だった

重賞レース回顧

セントライト記念を制したレーベンスティール(撮影:下野雄規)

 菊花賞に向けたトライアル(前哨戦)とはいえ、まだ完成途上の3歳馬同士の一戦。大きな展望を持つ期待馬ほど、ここで結果が求められていた。そこで仕上がりに疑問のある馬はほとんどいなかった。

 有力馬の中では、2番人気レーベンスティール(父リアルスティール)は、まだクラス分け賞金900万の条件馬。ここで結果を出さなければ菊花賞の優先出走権はもちろん、悪くすれば2勝クラスから出直し。他の路線を選ぶにしても重賞に出走できる条件賞金ではない。

 必勝を期してJ.モレイラ騎手を配し、文句なしの素晴らしい仕上げだった。レース内容も、理想の好位追走になっただけでなく、さすがはモレイラ、まったく隙なしの完璧な内容だった。

 レース全体の流れは前後半「60秒1-(12秒5)-58秒8」=2分11秒4。・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す