【菊花賞】ライバルが翻弄するほど痛快なレース運び

2023年10月23日(月) 18:00

息が入りすぎるほど楽なペースになった

重賞レース回顧

菊花賞を制したドゥレッツァ(撮影:下野雄規)

 圧勝したのは5連勝で「菊花賞」を制したドゥレッツァ(父ドゥラメンテ)だったが、レース直後の印象は、鞍上C.ルメール騎手(44)の痛快なレース運びにライバル16頭が完全に翻弄(ほんろう)されてしまったのではないか、だった。

 最外の17番枠から互角の好スタートを決めると、少し行く気になったドゥレッツァを抑えることなくハナへ。意表をつかれたパクスオトマニカ、リビアングラスが競り合うことなく控えると、前半1000mは「60秒4」。

 そのあと長距離戦のパターン通り中間の1000mは一気にペースが落ちて「64秒1」。一旦、インの3番手に下げ先行の2頭にハナを譲ると、息が入りすぎるほど楽なペースになり自身の中盤1000mは前と差があるので「64秒8前後」と推定される。レースの終盤の1000mは「58秒6」。ドゥレッツァ(ルメール騎手)自身の最後の1000mはおそらく58秒を切り、推定「57秒9」前後に達していた。

 直線が平坦の京都に菊花賞では、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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