「寂しいけど…しょうがない」熊沢重文騎手が引退 満身創痍だった同級生へ胸の内を明かす

2023年10月31日(火) 18:01

太論

▲2019年の『太のはしご酒』出演時(C)netkeiba.com

昨日、熊沢重文騎手の引退が発表されました。熊沢騎手といえば、4年前のスペシャル企画『太のはしご酒』のゲストとして、同級生談義を繰り広げた間柄。引退についても、少し前にご本人から聞いていたそうです。

熊沢騎手のケガとの闘いを間近で見てきただけに、「よう頑張ってきたと思う」と心から労った小牧騎手。同級生の引退を前に、胸の内を明かしてくれました。

「太のはしご酒」第1回を読む

(取材・文=不破由妃子)

ケガが続いていたなかで、ようここまで頑張ってきたと思う

──昨日、熊沢重文騎手が引退を発表。ご本人から聞いていましたか?

小牧 うん。僕らジョッキーはみんな、ちょっと早めに聞いてたよ。同じ年(同学年)だけにね、寂しいけど…。もうね、しょうがないよ。ケガの影響やからね。去年の2月に、大きなケガをしたでしょう。今年1年ぶりに復帰したけど、僕としたらね、もうあんまり無理せんほうがいいのになと思いながら見てました。復帰までにかなり時間が掛かったし、復帰したあとにも落馬があって、そこでも骨折したからね。

──ご本人からいろいろ聞いていたんですか?

小牧 いや、そんなに詳しく聞いていたわけではないよ。ほら、彼はあんまり自分のことは言わないから。熊ちゃんのほうから話してきたときだけ、聞いていた感じやね。そんななかで、「医者からは『復帰は無理や』って言われた」っていうのは聞いてた。

──引退発表のニュースのなかにも「骨自体はくっついてはいないので、普段の生活でも打ちどころが悪ければ危ない、とドクターストップを受けて決めました」というご本人のコメントがありましたね。

小牧 うん。それでも・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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