【ジャパンC】多くのファンが思い描いたイクイノックスの姿

2023年11月27日(月) 18:00

成し遂げた数々の“偉業”に最大の賛美を

重賞レース回顧

ジャパンCを制したイクイノックス(撮影:下野雄規)

 4歳イクイノックス(父キタサンブラック)が、レース前に多くのファンが思い描いた通りのレース運びを見せて4馬身差の独走を決めた。

 レースでの総獲得賞金が歴代1位の22億円強に達したこと、GI連勝が最多タイの6競走に到達したこと、単勝の配当が2006年のディープインパクトと同じ130円だったこと、2016年に勝った父キタサンブラックと父子制覇だったことなど、すでに伝えられた通りで、もう改めてイクイノックス賞賛の言葉は見つからない。

 直線でC.ルメール騎手の左手のムチが挙がったように見えたが、あれは持ち替えただけで、実際にはノーステッキの圧勝だった。

 レース展開(各馬の並び)からして、みんなの想像した通りだった。ハナを切ったのは快速パンサラッサ(父ロードカナロア)。引きつけて逃げてはパンサラッサではない。このパンサラッサ(吉田豊騎手)の先導は芸術に近いペースだった。

 昨2022年の天皇賞(秋)で果敢に飛ばしたペースは前半1000m通過「57秒4」だった。このジャパンC2400mの前半1000m通過は「57秒6」である。これだけでも驚くべき酷似だが、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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